本気で選んだ5曲 | 二宮和也の表現をさらに楽しめる作品たち
6月17日、二宮和也初のカバーアルバムが発売され、多くのファンが彼の歌声に魅了された。私自身もその一人で、涙ぐみながら全曲を聞いたレポートをまとめたところ、大変多くの方にご覧いただいた。
さらには6月20日からは各音楽サービスでのダウンロード・ストリーミング配信が開始され、当初嵐ファンクラブ会員限定だった本作もCDを手にできなかった方やちょっと聞いてみたいなんて方も気軽に聞けるようになった。
そこで今回は、
「ニノって表現力すごいんだね...!もっと聞きたい!もっと見たい!」
「アルバム聞いてちょっと気になるけど何から見たらいいかわからない...!」
という方に向けて
二宮和也の表現力を堪能できる作品をいくつかご紹介いたします。
既に二宮さんのファンの方は紹介内容に共感いただけたら、二宮さんの作品を紹介する記事として普及活動の際にご活用ください(笑)
1.曲ーMUSIC(2015年)
ジャニーズのゲーマー枠のパイオニアと後輩から感謝される彼だがゲームはもとい、ゲーム音楽も好んでいる。
2014年のラジオでは「夜とかずっとボーカロイド聞いてるもん今。最近ボーカロイドしか聞いてないな家では」とボカロ好きも公表。
この作品は嵐のJaponismというアルバムの中の一曲。日本らしさを存分に表現したしっとりとした構成の中に、この曲だけはポップで爽やかで少し違う経路を放っている。そんなところも二宮らしい。
「あぁ、二宮和也ってこんな音楽が好きなんだね」という彼への理解を深めるのにもってこいの一曲。
2.曲ーどこにでもある唄。(2011年)
二宮和也は嵐のアルバムの中のソロ曲でいくつも作詞作曲をしている。中でも彼の「生死」や「人生観」に触れるこの作品はぜひ聞いていただきたい1曲。
東日本大震災を機に作られたこの曲。
2020年Netflixで配信されたARASHI's DIARY Voyageでは「なにか動かなきゃいけないと思ってやったんだね」と作詞した当時を振り返っている。
二宮自身の考え方や伝えたいメッセージが、曲となり、魂となり私たちの元に届く。
■Netflix予告
■全編ご覧になりたい方はNetflixにて
「なにかうごかなきゃいけないと思ってやったんだね」と語るARASHI's DIARY Voyage
3.映像ー夜の影(2017年)
嵐のアルバム「Untitled」の中の一曲。
曲調も緩く彼のリラックスモードに非常にマッチしている。そしてそれを形にしたのが「ARASHI LIVE TOUR2017-2018 Untitled」での一幕。
嵐のライブの演出は松本潤が担っているが、本曲の演出は二宮のアイデア。
「ダンススクールのような雰囲気」と提案し形となった。
Untitledのライブの全体を流れで見ていただくとすぐにわかるが本曲だけ浮いている。もちろんいい意味で。
ライブをしていた中、急に暗転して場面が変わる。まるで一つの舞台が始まったかのようにストーリーが浮かび上がってくる。そこにセリフは無いし、華美な演出もないのだが引き込まれる。嵐のメンバーである大野が振り付けたダンスとも相まってこのライブを印象付ける一曲となっている。
■ARASHI LIVE TOUR2017-2018 Untitled 夜の影 28分53秒
■夜の影 マルチアングル映像
Untiled DVD通常版に収録
4.映像ーカイト(2020年)
嵐の作品になるが、二宮の力強い高音やハモリを楽しめる一曲。
2020年の東京オリンピックにてNHKのテーマソングとして発表された本曲だが、結局オリンピックを待たずして嵐は活動休止に入った。しかし、だからこそ、この曲はアスリートやオリンピックに消費される曲にならず、純粋に嵐が歌う楽曲となった。
嵐のシングル曲でドラマ・映画やCMのタイアップではないのは2008年Step&Go以来。活動休止を前に、5人とファンの間に誰も入り込まない楽曲があったことは奇跡的なことだと思う。
「カイト」はながら聞きではなく、イヤホンをして準備をしてから再生してほしい。なぜなら第一声から二宮の表現に痺れるからだ。
高性能イヤホン・ヘッドホンをお持ちの方はぜひ第一声を発する前の吸う息も細かく聞いていただきたい。
■カイト(音源)
■カイト(アラフェス2020)
■カイト(CD・MusicVideo)
欲を言えばMusicVideoまでご覧いただきたい作品。二宮の歌詞を解釈した上での表現がさらに堪能できる。
5.(番外編)映像ーDo you...?Mステ披露
嵐活動休止前のアルバムThis is ARASHIに収録されている「Do you...?」をミュージックステーションで披露した時のこと。
ダンスナンバーでもあるこの曲で踊りながらパフォーマンスしていると曲後半で二宮の胸元のリボンが解けかけてしまう。衣装トラブルはパフォーマーなら誰にでも経験があり何事もなかったかのように対処するのがプロだが、二宮は違った。
二宮は自身がソロでカメラに抜かれるタイミングで、わざと、解けかけたリボンを完全に解いたのだ。
この表現を文字で伝えられない私の語彙力のなさが悪いのか、言葉なんかにできるわけがない高度な表現をしてくる二宮が悪いのか。(悪くない)
こちらは配信などが無く現在では紹介する術がないのが残念極まりない。二宮和也を一瞬も見逃してはいけないという教訓としよう。
SNS上でも「色気がすごすぎる...」と話題に。
■テレビ朝日の公式マスコットキャラクター ゴーちゃんのツイート
まとめ
二宮和也という人間は奥が深い。
見れば見るほど新しい顔に出会うし、追えば追うほど新しい体験をさせてくれる。
ファンはそんな彼にこれからもずっとついていく、とカバーアルバムを通して改めて強く想ったのではないだろうか。
今回発売・配信されたカバーアルバムについては一切の販促活動を行っていない。雑誌・テレビなどのインタビュー・特集等は一切なかった。次回作の際はぜひコアな媒体だけでもいいのでぜひ取材を受けていただきたいと思う。彼の意思やこだわりをとことん聞いてみたいものだ。
海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。
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