ジャニーズの伝統を背負うSixTONES松村北斗|仕事ぶりから見えるスターの頭角
4人目は、松村北斗。
その名は、今日も地割れのようにジワジワと業界に広まっている。
朝ドラ出演「カムカムエブリバディ」(2021年)で国民的行きの切符を掴み、
刹那恋愛主義ギャルソン「恋なんて本気でやってどうするの?」(2022年)でキスシーンがバズり、
新海誠監督作品「すずめの戸締まり」(2022年)での声優抜擢。
出演作、一つ一つで爪痕を残す人間だ。
その佇まいや仕事への向き合い方はスターを目指している人間のそれ。
松村北斗とは、スターになる人間なのだ。
松村北斗の中にあるジャニーズらしさ
松村が所属するSixTONESといえば、良い意味で「ジャニーズらしくない」で人気を博すグループでもある。
例えば、彼らが歌う楽曲は王道アイドルソングではなく、世界の流行を捉えた攻めた楽曲が多かったり、自身のプライベートの話や恋愛観についても割と惜しげもなく公開している。
■SixTONES – 人人人 [PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance- Day.6]
一方で、あえてSixTONESと切り離して松村北斗自身の経歴を紐解くと、それは伝統的なジャ二―スのスター街道を辿っている。
デビュー前から主演級の立ち位置を任されたり、先輩の主演ドラマへの出演やデビューと共に主演映画公開。
事務所からの期待は一目瞭然。
そしてデビュー1・2年は事務所からの期待に答えるように成果を出していた時を経て、今、「松村北斗」への依頼が相次いでいる。
昨今、ジャニーズの中でも新たな道を切り開く人物が増えていく中、これまで長く続いてきた伝統を絶やすことなく引き継ぐ人間の存在は間違いなく貴重になってくる。
設立から60年、ジャニーズが積み上げてきた「スター」を背負えるのは彼なのかもしれない。
スターの条件・ブランディングの上手さ
スターに必要な要件はいくつかあるだろう。
その中でも全員に共通しているのはブランディング力。
売れる商品はいつでもブランディングがしっかりしている。
過去のジャニーズタレントの「スター」の位置にいる人を思い返そう。
誰もが「このドラマ」「この趣味」「このバラエティー」などイメージが思い浮かぶ。
アイドルにおいて「この人と言えばこれ」というイメージが固まっていること。
そしてそれをコントロールできていることがスターに必要な要件なのかもしれない。
そういう視点で松村を見てみるとどうだろう。
2022年4月14日に放送されたトークィーンズでの鮮やかな「隠キャ」戦略が強く記憶に残っている。「隠キャ」エピソードトークの上手さはもちろん、一つ一つの仕草に現れる彼自身の上品さ、慎ましさなんかも感じ取れる、完璧な所作の宝庫だった。
例えば座っているときはこじんまり足を閉じていたり、彫刻のように美しい指先を華麗に操っていたり。そしてそれらを無理せず自然体にやっている姿。
ブランディングとは嘘をつくことじゃない、既に持っている魅力をより分かりやすく訴求するためのもの。
彼から滲み出るブランディング力は彼の武器だ。
一切の妥協をしない仕事へのこだわり
仕事に本気で向き合っているかどうか、往々にして画面越しに感じ取れることがある。
松村からはいつ何時も、彼に触れた時間全てでその「本気」を感じる。
実際に松村も仕事への向き合い方を度々発言している。
彼の中で「仕事」そのものへの優先順位が非常に高い。
2021年11月20日のSixTONESのオールナイトニッポンサタデーナイトでは「北斗は次の日の朝が早いからご飯に来なかった」(ラジオ)と森本からの言及があったり、
2022年4月14日放送のトークイーンズでは「明日の仕事的に浮腫みたくないな…」と思ったら友人との予定を変更する語っている。
準備を怠らないこのストイックさにも「スター」を感じずにはいられない。
新たなものが生まれる時代に王道に挑む価値
「優れるな、異れ」という言葉がある。
生存戦略の一つで、誰かと同じレールではなく、自分ならではの特徴を伸ばしていくこと。
多くのジャニーズタレントが「他の誰かとは違うこと」を模索する中、松村は違う。
これまで先輩たちが大切に守り続けてきた「ジャニーズ」という看板を背負える男。
古き良き伝統はいま、彼の手によって現代にアップデートされていく。
その資質と覚悟がある人間だ。
誰もが憧れる王道で優れるやつが1番強い。
スターやエースというのはいつでも孤独。
常に自分と戦い続けているから。
だからエースというのは往々にして、多少とげとげしく見られたり、周りと馴染むのに時間がかかる。
松村北斗ももれなくそのエースに該当するが、彼にはSixTONESがいる。
グループ結成当初は楽屋でもイヤホンをつけて黙っていたと言う彼が、今では自らジェシーの家に行きたいと発言している。
SixTONESという場所で、心を許して自然体で楽しんでいる。
SixTONESからの愛情を貯えてどこまでも上り詰めてほしい。
彼が慎重に作る次の時代を、見たいのだ。
■【SixTONES】メンバーだけで忘年会!プライベートです!!
アルバム発売を記念して、SixTONES特集を開催!
下記スケジュールで投稿予定です。※大遅延ごめんなさい~~~
※タイトルは仮題です
※投稿スケジュールはあくまで予定です
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海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。