12月③セトウツミ
またまたまた、菅田将暉。
寝ても覚めても、菅田将暉。
今回は、池松壮亮とのほぼ2人劇。
というか、これ、ほとんど漫才である。
セトとウツミという、大阪の男子高校生が放課後の時間つぶしに、川辺でしゃべる、ただそれだけの話。原作は漫画らしいのでネットで調べたら、映画と同じく漫画も、ほぼ2人の会話のみで成り立っていた。
そして、面白かった!めちゃくちゃ笑った!!
ホント、今年1番と言っちゃってもいいかも。
漫才のような掛け合いに、センスの良い言葉が散りばめられまくってる。この子らが、本当の漫才師でも、私は好きになるコンビだと思った。
セリフの面白さに加えて、池松・菅田の間の取り方とかテンポのウマサよ!関西弁もすごく自然だった。彼らが演じたからこそ、この作品は成功したのだろう。
時間つぶしにしゃべっているから、もちろん会話の内容はかなりしょうもない。特にしょうもなくて、大好きだったのが、『フシがある選手権』だ。
セトが考案したこのゲーム。相手に「お前は俺の提案に難色を示す、フシがあるな。」という具合に言いつのる。ちなみに、どうしたら勝ちなのかは分からない。
ウツミは、最初全然乗り気ではない顔してたくせに、ルールを把握してすぐ、セトに「フシがある」を連打し、優位に立つ。ウツミの方が賢いからだ。
そうやって、いつもセトのしょうもないボケにウツミは冷静にツッコミつつ、ノるとこはノる。そんなやりとりが絶妙で、いつまでも見ていたい。
やはりこの映画は漫才だ。
しゃべりだけで勝負する。
それが1番難しく、1番カッコいい。
にしても、菅田将暉の七変化ぶり。底しれんな。まだまだ、目が離せません!!
とかいって、菅田将暉ネタまだ引っ張る気マンマンの、フシがあるわ、私。