キュビズム絵画を思わせる家

アーティスティックな雰囲気のおうち、なのかなと思わせておいて、実は8世帯用2階建てアパート丸々使ったリノベーション。
壁とか土台をそのまま使いつつ、大胆に切断して、広い空間を作っていた。それぞれの部分を色とりどりに塗り分けたりしていて、それがキュビズムっぽい由来かもしれない。


どんな個性的な家族が住んでるのかと思いきや、わりと普通な感じの40代のご夫婦と小学生の娘さんたちの四人家族だった。家具とかは、大塚家具のショールームにありそうなこじゃれたものが多くて、調和もとれてていいと思った。でも、何故か感じるちょっとした違和感は、住人たちの髪型服装が垢抜けてなかったからかも。

私はこの番組を観るとき、家だけを観ているのではない。そこに住む人たちの個性やセンスも鑑賞する。だから、家と住人のバランスは非常に重要なのだ。
何年間も観続けているうちに気づいたことがある。変なうち、スキップフロアだらけで住みにくい、とか、旦那の趣味の車を見ながらご飯を食べないといけない、とかに住んでるのが、意外にもふっつーの、そこらへんにいる感じの人たちだ。え?なんでこんな人たちが、こんな変なうち建てた?ってびっくりする。
いかにもオシャレで素敵な夫婦は、シンプルで北欧風の住みやすそうな家を建てる。
なんだろう、このギャップ。自分たちに個性がないから、家くらいはオリジナリティ出したい、ってこと?
この事はまだまだ考察していく余地のある案件だ。

で、今回。広さも充分で、個室も共同空間もきちんと確保できているので、意外と住みやすいかも。扉がちょっと多いのが気になるが、子どもたちにとってはワクワクするしかけだろう。でも、両手に何かを抱えて移動するのは大変そう。個室に洗濯物持ってくのとかね。
ちょちょちょ、そこの扉開けといて!ってお母さんがしょっちゅう言ってる気がする。

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