炎上

少し前に、noteでの記事が炎上して、執筆者が役員をしていた会社の社長がその件で謝罪する、という騒動があった。

問題の記事は、女性のマネジメントをテーマにしたもので、恐ろしく差別的な内容だった。
たまたま、その執筆者をフォローしていたので、私も自分のタイムラインでそれを目にするハメになった。

あまりにも差別意識と偏見の強い意見が語られており、怒るというより、ショックが大きかった。
コメント欄を見ると、案の定批判の声が大きかったが、中には「その通りだ。」「自分もそう思ってた。」みたいな賛同意見もあり、愕然とした。

私はここで、その内容を批判したい訳ではない。それはもう炎上騒動で散々皆さんがやってくれたし、会社で役員を解任されたそうだから、もう溜飲を下げた。

私がショックを受けたのは、その人の過去の記事をそれなりに共感しながら読んでいたからだ。
多くは、仕事上での部下の指導とか付き合い方にまつわるものだったと思う。

日頃、出来ない同僚に四苦八苦している者として、「そういう捉え方もあるか。」とか「やっぱある程度割り切るのも大事だよな。」とか、興味深く読んでいた。まぁ、内容はもう忘れてしまったから、心に刺さる!というほどでもなかったが。

それで何がツライって、彼の記事がすべて、男性に向けて書かれたものだったんだろう、と判明したこと。

俺の記事に共感する、いや、共感できるのは、男性だけだろ?女ができるとしたら、そいつは「股間の膨らみが胸に移動した、中身が男」のヤツだ。

という本音が、問題の記事で明らかになってしまったのだ。
仕事ができ、マトモな精神を持ってるのは男性だけだ、という偏った前提条件で語られたマネジメント論に少しでも共感を覚えていたこと。
反吐が出る。

コメント欄で、「男性でも、口だけで責任とる覚悟がないヤツはいる」的な意見もあったが、それは本当にそうだ。
今日も今日とて、自分の決定的なミスについて言い逃れようとする、愚かな男性社員の逃げ道を全部塞いで、完全論破してやった。彼は私より11歳も年上の万年係長。

自分の仕事に責任を持たず、言い訳を重ねるという性質は、性とは何も関係ない。
そういう奴はそういう奴、それだけ。
女だから、男だから、ってことはない。

今回の炎上騒動で学んだことは、仕事論を語る人が誰をターゲットにしているのか、ちゃんと見極める必要があるってこと。
もし、そのターゲットから女性だけを外しているようなら、読む価値なんて一切ないこと。

そして、自分も、単純に「男だから」とか「女だから」の文脈で語らないように、気をつけよう。


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