子育て家族の明るい箱
30代のご夫婦と子ども3人の、お家。
子どもは、8才の男女の双子、5才の女の子という構成。
家の中はよく片付けられていて、余計なものがない。家具もすっきり大人なセンスでまとめてあって、このダイニングキッチンだけ見たら、3人も子どもがいるようには見えない。すごいなー、この家事力。
お子さんがいるお家で、気になるのが子ども部屋。
独立してなくて、音も気配も駄々もれだったりすると、しかもそこに男の子がいたら、私は毎度心配してしまう。
今はよくても、思春期になったらどうするのだ!こんなんじゃ、おちおちオ○二ーもできないぞ!もう少しクローズなスペース作ってやれよ!
と。まぁ、余計なお世話なんだけど。
このお家は、3人の子ども部屋を共同にしていた。
しかし、将来的には、引戸で区切って、男一人用、女二人用、という二つの個室にして使うようだ。
こういう工夫、すごく大事だと思う。子どもたちが成長してからのことを想像して家作りをする、それができていないお家が意外と多いから。
幼児期は、子どもの気配がリビングでも感じられて安心、っていうのはよく分かる。
でも、思春期に、親に隠れてしたいことって、いっぱいあるハズ。自分に酔ったポエム書いたり、キス顔ってどんなだろうって鏡で見たり、勉強さぼってちょっとだけって思いながら漫画1巻から読み返しちゃったり、そんなの親にチラチラ見られる環境じゃできやしない。
そんなに悪いことでもないけど、親に見られたくはないこと。それができる空間を作ってあげることで、大変な思春期を親側も上手く乗りきれるんじゃないか、と思う。
子は親に秘密を持つ過程を経てこそ、健全に成長してゆくもの。もちろん、私は経験がないから子どもとしての立場からしか言えないけれど。
だから、今回のようなお家を見ると、ちゃんと子どもを個人として尊重できる親なんだろうな、と思う。
私も個室を与えてくれた両親に感謝しているし、子どもがいたら、何としてもそうする。
家族の未来を描ける想像力、それが家作りには大切なのかもしれない。