第12ステージ
ピレネー3日目。
山道に雨が降って、かなり危なそう。こういう日は、落車がないかと、ヒヤヒヤする。
レースは、フルーム率いるチームスカイの、統制のとれた走りが目立っていた。他のチームは、なんとかそのスカイのペースを乱そうと、アタックをしかけたりしていたが、スカイの方が何枚も上手。チームで、フルームをガッチリ守り、全然乱れず。このあたりが、スカイの戦略のすごさ。
フルームの総合順位を脅かしそうな選手がアタックをしかけた時のみ、反応する。
その判断の冷静なこと。もちろん、チームからの指示なんだと思うけど。
自転車レースでは戦略が重要なんだ、と教えてくれる、お手本のようなチームだ。
さて、ステージ優勝は、36歳ベテランのスペイン人、ホアキン・ロドリゲス。かなりのおじさん顔である。
でも、私と同い年。この顔の同級生いたら、絶対敬語使っちゃいそうだよ。
そして、当然のように、フルームはマイヨジョーヌを守り通した。
それはもちろん嬉しいけれど、できれば、キンタナあたりが、もっとフルームを脅かして、レースを面白くしてもらいたい。
アルプスの山岳ステージに期待しよう。