2015忘年会(冷静の幹事編)

忘年会の幹事を仰せつかった私とMくん。
当日の行動を振り返ってみる。

16:30 会場の最寄り駅にて、Mくんと待ち合わせ。駅前の居酒屋に入った。彼はビール、私はモヒートを注文。
さっそく、忘年会の打ち合わせを開始した。
事前に作った進行表を元に、進め方を再確認。幹事としての最初の挨拶やら、各々の立場を決めた。

Mくんは、黒セーターにマフラー、タバコをくわえながら、赤ペンで進行表にメモを書き込む、その姿がまるで業界人のようで笑える。実際には業界人を見たことがないが、大体こんな感じだろう。この軽薄さ。素敵だ。
その彼に、「MくんがメインMCって感じで、私はM1の上戸彩でいくから。」と告げて、軽く失笑される。
「やっぱ女子アナで。」と訂正するも、いなされて終わり。

17:30 駅前にSちゃん夫妻が車で到着。会場まで乗せてもらった。Mくんはビール一杯ですでにほろ酔い、車中でSと嫁を気分よさげにいじっていた。事前に、「嫁の前では風俗の話は絶対しないでください。」と念を押されていたため、Sちゃんが先週行ったソープで風俗嬢がパ○パンで萎えた、という話はギリギリ我慢する。

17:40 会場に到着。お店の支配人、女将に挨拶した後、準備開始。前日に持ち込んだマイクやら、余興で使用するモノの確認。
お店の人たちが、何かと説明してくれるので聞いておく。それより、余興の最終準備をしておきたい気持ちが強い。少し上の空。

18:00 受付を開始。ぼちぼち出席者が到着し始めた。
会費を徴収して、出席者名簿にチェックしていく作業をしていると、いよいよ始まるな、という実感がわく。
Mくんは玄関で案内役をしてくれている。途中、Sちゃんが例のパ○パン嬢との一戦を再現してくれて、爆笑。
萎えたんじゃないんかい!結局やるんかい!とツッコむ。

18:30 全員が揃い、受付終了。Mくんと共にセンターマイクの前へ。頭の中で、M1の登場曲が流れる。嘘だ。そもそも、マイクはセンターではなく、サイドにある。
司会の挨拶、所長の挨拶、乾杯を経て、しばしのご歓談。司会の挨拶はややウケ。しかし、ここで心折れてる場合ではない。もうサイは投げられた。俺たち、やるしかねぇ。

19:00 余興開始。司会としての仕事は、チーム紹介とネタ終了後の仕切り。自分達も出場するため、少しバタバタした。それでも、他のチームのネタを鑑賞し、ガヤを入れ、写真も撮る。つまり、ご飯は食べられない。たまにお酌されて、ビールを飲む。が、余興への緊張と、段取りに気をとられて、ほとんど酔えない。
それでも、余興は本当に楽しかった。よく笑った。皆の笑顔が嬉しい。

19:45 全チームの余興が終了。予想に反して早く終わったため、Sちゃんのとにかく明るいS村とダンソンのコラボでおかわりタイムをしようと画策。結果、グダグダで、すべる。この日初めて、すべる人を見た。自分は参加しなくて正解。参加してたら大火傷。

20:00 カタログギフト争奪じゃんけん大会開催。全員参加で所長とじゃんけん。勝った6名にギフト進呈。
私は、この日のために作った音楽のプレイリストをi Podで流す。DJ気取り。すでに女子アナプレイは放棄。

20:10 イベントが一段落し、再びの歓談タイム。
やっとゆっくりご飯が食べられる、と思っていると、ちょうど鯛飯とお味噌汁が運ばれた。喜び勇んで、鯛飯をほうばる。「これ、めっちゃおいしい~。」と言うと、前の席のHさんに、「俺の作った鯛飯の方がうまいよ」と言われ、その写メを見せられた。
いや!知らんし!お前の鯛飯、今どうでもいいわ!それより、今ここにある鯛飯、楽しませろや!!
でも、笑顔で「ほんと器用ですねー。」と言っておく。そう、これが世渡り。

20:30 余興の結果発表。最終的に、MチームのHさんとじゃんけんで決めることになり、ここ一番の本気を出す。鯛飯の楽しみを奪われた恨み、はらさでおくべきかーー!!よし、勝った。鯛飯の恨み果たしたりー。いや、違う。余興が勝てたことを喜べ。

20:40 中締め。今年、念願の国家試験に合格したT村を指名。サプライズ人事にもめげず、T村が立派に挨拶と一本締め。盛大な拍手の中、忘年会終了。

20:45 全員での写真撮影後、解散。一部は二次会の会場へ向かうため、送迎バスに乗車。酔っ払いたちは動きが鈍く、ここで一番苦労した。バスに乗らない酔っ払いは、ただの酔っ払いだ。紅の豚か!全然上手くない。

21:30 二次会の居酒屋に入店。やっとゆっくりお酒が飲めるぞ、とさっそく注文するが、なかなか飲み物が出てこない。男の店員が先にポテトを持ってきたため、飲み物は?と訊くと、かなり挙動不審。Mくんが、「あいつ絶対打ってる。」と断定。賛成。
余興の感想や、裏話で盛り上がる。

ここで、Sちゃんのスーパーマンのパンツが、Mくんの上海出張土産だったことが明かされた。Kくんいわく、Sちゃんはかなり嬉しそうに、「Mさん、気づいてくれるかな。」と言っていたらしい。
当のMくんは、「え!そうだっけ?あげたやつだっけ?」と全く覚えていず、Sちゃんがチーンとしていた。それを見た私は、いじらしいSちゃんを抱きしめてあげたかった。実際には、ニヤニヤしていただけだったが。

Hさんが途中でやってきて、「今日の余興、後半はほとんど俺のアドリブだから。」と訳のわからない自慢話。
おい、自慢話は鯛飯だけにしとけや。お前のアドリブ、全然面白くなかったし!むしろ、台無しだし!!
でも、笑顔で、「そうなんですかー、良かったですよ!」と言っておく。
そう、これが、世渡り。(part2)

22:50 二次会終了。Mくんも私も、いつになく疲れを見せていた。飲み会では珍しいことだが、目を合わせて、「疲れたね」と言い合った。ただ、この疲れが、決して嫌なものでなく、やりきった、という充実感からくるものだということは確かだった。
終電に間に合った私は、今日録った写真を見ながら、様々なシーンを思い出しては、ニヤけた。楽しかった。本当に楽しかった。

飲み会の幹事とは、気を遣い、ろくに食べられず、飲めず、酔えず、損な役回りなのかもしれない。
でも、参加者の「楽しかったよ!ありがとう!」の言葉で、そんな苦労も帳消しになる。

それに、幹事の諸々の仕事を通して、学べることも多い。若手社員は、座学の研修に行くより、1回忘年会の幹事をした方がよっぽどためになるに違いない。

ただし、相棒のチョイスは本当に大事だ。
今回、笑いのセンス、行動力、交渉力、MC力、気遣い、すべてを持ったMくんと一緒だったからこそ、成功したし、心から楽しめた。彼には本当に感謝している。感謝してもしきれない。彼の靴を舐めたい。

そう、これが、(以下略)

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