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2014年 日本縦断キャンプツーリング 42日目
2014年6月3日(秋田~青森)
飛のくずれキャンプ場
飛のくずれキャンプ場を出発。海岸沿いを北上して秋田市に入り、国道7号で市街地を抜けました。男鹿半島にも行ってみたいのですが、頭の中は「北海道に行きたい」でいっぱいだ。北海道の帰りに行く事にして、先を急ぎます。八郎潟を過ぎた辺りから暑さに耐えれなくなったので、山越えで青森を目指すことにしました。
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北上
石倉山で八郎潟と男鹿半島を眺め、県道4号と県道37号を使い上小阿仁村へ向かいました。車がほとんどいない快走路で楽しんでいると、あっという間に国道285号に合流して北上していきます。
途中にあったコンビニで昼食を済ませていると、地元の方が声をかけて来た。十和田湖を抜けて青森へ向かう予定だと伝えると、国道103号は交通量が多いので、県道2号を勧められました。少し遠回りになっていいのなら、森吉ダムを通る県道309号を通り、県道22号を鹿角市に向かい、国道282を北上して、小坂町から県道2号に入るルートを教えてもらいました。
地元の方の勧めには乗っておくのが旅人の礼儀。時間もありそうだったので、そのルートを選ぶことに。国道309号は車がまったくいないので、かなり爽快に走れる。これなら遠回りにはなるが良いペースで走れそうだ。そう思った矢先に道路は一車線となった。きついブラインドコーナーと一車線。たまに来る対向車。気を使う走行になってしまいペースは落ちてしまう。
砂子沢峠で山菜採りの方に会い、十和田湖経由で青森へ抜けようとしていると伝えると、別のルートで行くことを勧められる。県道22号へ到着したら鹿角市へ向かわずに大館市へ向かい、そこから県道2号で十和田湖へ向かうのが一番良いとのことでした。
県道22号へ向かっている途中で、挙動不審な車を発見。Uターンしてきたので何事かと思ったら、小熊を見なかったかと聞かれました。どうも道端に小熊がいたらしい。私もUターンして探してみるが小熊は見つからなかった。近くに林道があったのでそこへ逃げて行ったのかもしれない。母熊が近くにいたら大変なので、逃げてくれて助かったと言うべきか…。
県道22号に合流して、山菜採りの方が言われたように大館市へ向かいます。広場とベンチがあったのでタバコ休憩をしていると、山菜採りの方が車で通りかかり、缶コーヒーを頂いた。「県道2号の入口まで案内してあげるから後をついて来なさい」と言われ、お言葉に甘えてついて行くことにしました。
県道22号で大館市に向かっていると、途中で左折した。彼の前を走っていた車が二台いたのですが、二台とも左折する。どうも地元の人が使っている抜け道らしい。直線ばかりの農道を抜け国道285号へ辿り着き、国道103号へ入る。大館市の方向に向かったあたりまでは記憶しているのですが、途中で裏道に入っていたので、まったく覚えていない。どこをどう通っているか、さっぱり分かりませんが、彼の車についていき県道2号の入口まで辿り着きました。
県道2号に入ると車がほとんどいなくなり、快適な速度で進んでいく。道の駅に寄り、日本の滝100選にも選ばれているという七滝を眺めていた。水車小屋のある滝の風景に見とれていましたが、ふと我に返り先を急ぎます。のんびり寄り道をしている場合ではない。
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十和田湖
十和田湖が近づいてくると、笹森展望台があり、紫明亭展望台、発荷峠展望台と、次々と展望台が現れる。湖畔にある開運の小道を歩いて、十和田神社と乙女の像にも立ち寄りました。この景色を見て寄り道するなという方が無理がある。なるようになるさ。そう開き直って観光していました。
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奥入瀬渓谷
十和田湖から奥入瀬渓谷を走っていきます。奥入瀬渓谷では銚子大滝にも立ち寄り、バイクを止めて階段を降りると、豪快な滝が現れました。川の水流がそのまま滝になっている。そんな感じの滝です。
バイクまで戻ろうと階段をあがっていると、バイクを取り囲むように眺めている人たちがいた。歩いて行くと笑顔で「鹿児島からですか?」と聞かれる。92歳のおじいさんを連れて、仙台から家族で観光に来たらしい。楽しそうにバイクを眺めていました。
これまでの旅路を伝えると、すごく喜んでくれた。嬉しそうに聞いてくれるので、ついつい長話をしてしまう。話し終えると、今度はおじいさんの旅話を教えてもらいました。中でも驚いたのが、鉄道を掘りにシベリアへ行った事があるらしい。想像を絶する話を夢中になって聞いていた。
記念に写真を撮ってほしいと言われて、バイクの横でおじいさんと写真を撮ります。二人とも両手を上げて元気いっぱいの写真。最後に握手をしたのですが、想像以上に力強い握手で驚いてしまう。またどこかで会いましょうと約束をして、その家族と別れました。本当に素敵な出会いだった。ものすごく勇気をいただいた気がします。
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八甲田山
奥入瀬渓谷から八甲田山を超えて、青森市に向かいました。奥入瀬渓谷沿いの道は本当に素敵だ。八甲田山の道も素敵だ。素敵じゃないことをあげるとしたら、かなり寒いということだ…。
夕方ということもあって本当に寒かった。道路脇には雪が積もっている。それを見ると寒さが増してしまい、慌ててバックからダウンジャケットを引っ張りだしていた。ふと道の先を見ると、キャンプ道具を積んだバイクが止まっていたので、声をかけてみました。
兵庫から来たXL125乗りのライダーで、今回の旅で同じぐらいの荷物を積んだライダーにはじめて会ったと喜んでいた。どうやら荷物だけではなく、行き先も同じで、北海道に向かっているらしい。深夜のフェリーに乗って、寝て起きたら北海道というのを狙っているとのこと。便乗しようか悩みましたが、寝れるのは数時間しかないと聞いて、諦めることにしました。
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月見野森林公園キャンプ場
すっかり日が暮れてしまった。いつもは日没前に夕食を済ますというペースを心がけていたのですが、久しぶりに夜になってもキャンプ場へ向かっていました。奥入瀬渓谷で会ったおじいさんの話を聞いて、パワーがみなぎってきたというか、なんというか、疲れ知らずで走っていた気がします。
青森市で買い出しを済ませ、月見野森林公園キャンプ場へ向かいます。市街地から遠ざかり、突き当たりにあるキャンプ場らしきところへ行ってみるけど、なにか様子が違う。よく見ると、墓石が立ち並ぶ霊園でした。夜の霊園とは、これまたすごいところに迷い込んでしまった。地図で確認して、霊園の脇にある小道を進み、キャンプ場へ到着しました。
キャンプ場では三人のライダーが宴をしていた。彼らは酒を、私は夕食を楽しみました。旅話を聞きながら夕食をしていると、大間フェリーは6日まで運休しているとのことです。
青森フェリーに乗るか、大間フェリーを待つか。どちらにするかは朝の気分に任せることにして、就寝することにします。墓場の近くのキャンプ場なので、人によっては怖いと思うかもしれないけど、私の場合、見守られているかもしれないと思ってしまうので、むしろ安心して寝ていました。
あとがき
八甲田山は日没が心配で急いで走ってきてしまった。もう少しのんびりと走りたかったので、十和田市営宇樽部キャンプ場(有料 625円)に泊まって、青森市へ向かう方がよかったような。そう考えてみたものの、そうしていたら奥入瀬渓谷での出会いはなかった。
今だから言えるのは、旅をしていて景色と人、どちらが思い出として強く残っているかというと、間違いなく人なわけで。この旅としては急いで正解だった気がする。それにしても笑顔が素敵で、エネルギッシュな方だった。動くパワースポットのような雰囲気は、今でも強烈に覚えている。