2014年 日本縦断キャンプツーリング 31日目
2014年5月23日(福井)
三方五湖レインボーライン
6時ごろ目がさめると小雨がぱらつく怪しい天気。テント以外の荷物を片付けて、もう一泊するかどうするかを空と相談してみる。北側は曇天で西側の三方五湖のあたりに晴れ間が見える。とりあえず、三方五湖レインボーラインを走ってから考えることにして、テントを積んで「野坂いこいの森」を出発しました。
早朝で車がほとんどいない三方五湖レインボーラインを快走していました。第一展望台からは三方五湖はもちろん若狭湾も一望できます。ロフトがあって頂上まで登れるみたいです。そして、頂上には「恋人の聖地」という石碑があるらしい…。せめて「恋の聖地」としてくれたら、一人でも多少は行きやすくなりそうなのだけど、恋人と行く場所という感じがしてしまい、一人で行くと虚しくなりそう…。ということで、第二展望台へ進むことにしました。
第二展望台からは若狭湾が一望出来ます。第一展望台にはやや劣りますが、なかなかの眺めです。こちらを「恋人と来ていない人の聖地」と名づけることにしました。すると、妄想が膨らむ。お目当ての人に「三方五湖の展望台にいかない?」と誘って「第一展望台に行きたい」と言われたら両思い。「第二展望台ならいいよ」と言われたら片思い。そういう使い方が出来るとなると「恋人の聖地」は便利な場所なのかもしれない。意味不明な妄想で青春時代を思い出してしまい、ほろ苦い気分でレインボーラインを走り、県道216号へ辿り着きました。
常神岬
全体的に曇天の空模様。北上するかは常神岬とエンゼルラインに行ってから、空と相談して決めることにしました。県道216号を常神岬の方へ向かって行き、常神潮風公園に到着。いい感じの東屋がありキャンプするには素敵な場所だと思っていると、キャンプ禁止の看板が…。
梅干
常神岬から南下して県道216号を国道162号へ向かっていると、梅干しの看板が目立つ。最初のうちは特に買う予定もなく、何気なく走っていたのですが、かなりの頻度で梅干しの看板を目にします。次第に口の中が妙な感じになってくる…。最終的には、信号の近くにあった梅干し屋さんに思わず入ってしまった。大きめの瓶(500円)は荷物になりそうなのでためらっていると、小さめの瓶(100円)に小分けしてくれたので買うことにしました。
若狭幹線林道
若狭幹線林道を通ってエンゼルラインを走ってから北上しようとしていたのですが、若狭幹線林道の途中で土砂崩れがあり引き返しました。見晴らしの良い場所まで戻ってきたら、先ほど買った梅干しを食べます。いやぁ、うまい、うまい。あれだけ梅干しの看板があったのが納得出来る。買って正解でした。
時計を見ると昼過ぎ、北側の雨雲は減ってきているので、そのまま北上することにしました。
越前海岸
気比の松原から海岸沿いを走っているとキャンプしたくなる空き地が多い。ここでキャンプ出来たら素敵なのにと思うのですが、キャンプ禁止の看板が当たり前のようにあります。しょんぼりしながらバイクを走らせていました。
日本海というと荒波の印象がありますけど、季節のせいなのか穏やかな海で拍子抜けしてしまう。日本海の荒波というのは、やはり冬のことなのかもしれない。それでも、荒波に揉まれただろう岩が多く、海岸を散歩して景色を眺めたりしながら、のんびりと走っていきます。
鮎川園地キャンプ場
大岬園地まで辿り着いて車道から景色を眺めていたら、釣具屋の方が店先にいたので、この辺りで野宿をさせてもらえないか聞いてみたのですが、やはり駄目なようです。有料でよければ鮎川園地でキャンプが出来ることを教えてもらい、その管理もしているとのことでした。
今回の旅で何度目になるだろうか、有料キャンプ場。日本海側の福井から石川にかけては無料キャンプ場の数が格段に少ないので、ある程度の出費は想定していましたが、600円なら良心的な料金。ということで、お願いすることにしました。
案内までしてくれるというので、軽トラのあとをついていき鮎川園地キャンプ場に到着。キャンプ場で一通りの説明を聞いたあと、有料キャンプ場の管理人さんに野宿させてほしいとお門違いなお願いをしたことを詫びて、しばらく旅話をしていたらジュースを奢ってもらう。そんなことをされたら無料か有料かなんてどうでもよくなる。またここを通るときがあれば鮎川園地でキャンプすることにしよう。そう思いながら海岸へ沈む夕日を見ながら「あんかけ焼きそば」を作って夕食にしました。
夜になると、悩まされていた雲もすっかり晴れ渡り、満天の星空が現れた。星を眺めながら、明日も晴れますようにと、空へお願いしていました。
あとがき
これを書きながら、書くかどうか悩んだ文をあとがきに。
三方五湖、みかたごこ、みかたごっこ、正義の・・・。あぁ、書かずにはいられないこの性格…なんとかしてください…。