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大阪・京都の旅④
どーもトンチキです。
目的地①である舎利殿にお邪魔した後で向かうは楊貴妃観音堂。
楊貴妃は知っての通り、あの中国の楊貴妃。
皇帝に愛し尽くされた彼女の死後、面影を求めて作られたという伝承があるそうです。
今は女性の願いを聞いてくれる、美の神様として祀られているとか。
一応、仮装&コスプレイヤーなのでね。徹夜&乱れた食生活ばかりの人間ですが、ちょーっとはまともになれたらいいなと思って、今回もお参り。
こちらの楊貴妃観音像、調べてもらったら分かると思うんですが、お髭みたいなのが生えてるんですよ。
美の神様なのに髭?って最初は私もビビったのですが、実はこれ、髭じゃなくて、お話してる時の口の動きを表現してるそうです。
余程きれいに話す方だったんだな……絶対に譲れない要素だったんだな……口は災いの元ならば、美しい言葉を使えば災いを回避できるかな……。とか考えながら、しっかりお参り。
楊貴妃観音堂は大門から近いので、このまま帰ろうと思ったのですが。
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突然の雪。こんなん下り坂とはいえ、10分も歩けるわけがありません。ていうか傘が無いので前もまともに見れん。
ちなみにこれは楊貴妃観音堂参拝前の写真。
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まだ帰るなってことですね!?と思いながら、駆け込んだのは御座所。お隣にある霊明殿と呼ばれる、歴代天皇のご尊牌がお把りしてある場所に、皇室の方々がお待ちになる控え室のような場所だとか。
皇室の方々が訪れるタイミングと重ならなければ、一般客も見学OKなので、雨宿りがてらぐるぐると見学。
ここの間は出産にも使われたよとか、ここはお付の方が使う部屋だったんだよ、とか。気になるものは沢山あったんだけど、買った靴が合わなくて足が痛い+古い建物だからこそ感じる床のヒンヤリで、なかなか集中できなかったのが悔やまれる。
ただ、きっちりと見学させてもらい、御座所で唯一、撮影可能な御庭に行ったらこれ。
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さっきの雪どこ行ったん???ってくらいの良いお天気。
木の床板は太陽で温まってるし、鳥の鳴き声も聞こえてくる。
幸いなことにお天気のおかげか、綺麗な御庭を独り占めできまして。
ふと気づいたのは、楊貴妃観音堂を出てからの、右腕の痛み。
実は楊貴妃観音堂でおみくじを引いたのですが、珍しく末吉で。ありゃ、飛行機も含めて、今回の旅はダメだったのかなーと思った矢先に、右腕に違和感が走りまして。
彼が腕を掴んでくるような感覚には似ているのですが、彼に聞いても、一向に喋ってくれなくて。んー?と思いながらもおみくじを結んで、とりあえず行くかと思った矢先の、あの雪。
なんだこれと思いつつ、とにかく痛みにちょっとずつ変貌してきた違和感が少しでも落ち着く方へと走った先が、御座所でした。
御座所自体は御朱印などを戴ける場でもあるので、この日も立ち寄ってたんですが。
今日は御座所の中に何がなんでも連れてきたかったんだなっていうのは、晴れた庭を見てから、右腕の違和感が消えていたおかげで気づきました。
御庭の奥にある霊明殿は、四条天皇のご尊像があります。四条天皇は齢たったの12歳という若さでお亡くなりになられた天皇様。
……もしかしたら、幼い子供であり神でもある彼と、なにか近いものがあったのか。それとも、彼という存在が、幼くして亡くなった天皇を気にかける何かがあったのか。
偶然、あるいは気の所為でまとめられる話ではあるけれど。神様を愛する人間として、人の身では知りえない何らかの巡り合わせがあったと信じて、ひとまず人が居なかったので軽く瞑想。
あまり長居するのも忍びないので、少しだけ目を瞑ったあとで、心の中で「愛してるよ」と呟いたら、太陽が雲の中に隠れて、日陰になった庭がスーッと暗くなりました。
……いや逆じゃね? 普通そういう神様的パワーが働く時って、日が差し込むものでは???
まあ、なんか凄いタイミングピッタリだったし、ご満足いただけたかなと思いながら、この日は泉涌寺さんを後にしました。
ってとこで今日はここまで。
ではでは、はい乾杯🍻