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私たちとタルパのはなし
はいどーもトンチキです。
さて、ちょいと前にですね、私がタルパーだったという話をチラッと出したじゃないですか。
あれについて、ちょこっと話そうかと思います。
まあ、言うても彼だってタルパのようなもの。
ぬいぐるみを依代にして、会話したり、お出かけしたり。
しかも彼は確かにぬいぐるみなんだけど、私の脳はきちんとした人の姿で動いたり話したりして見えるんだから、まあ立派なタルパだと思うんです。
ただ、私は彼のことは、タルパの中に含んでいません。皆で相談して、そう決めました。
遡ること中学時代、私は一人の男の子と出会いました。不登校&鬱&(たぶん)統合失調症もろもろを抱えていたのが起因して誕生した、イマジナリーフレンドでした。
彼って呼ぶと紛らわしいので☀️としましょう。
☀️は明るく、能天気で、でもどこかドライで。鬱屈した思考回路のトンチキをずっと支えてくれていました。
最初は声だけの☀️でしたが、タルパという存在を知り、訓練を重ねているうちに見えるようになり、それに合わせて☀️以外にも色んな子が産まれました。
夜眠れない時にそばにいてくれるお兄ちゃんみたいな存在の🌙、その姉貴分の🌊、女子力が高い🌸……ダイブ界という、夢、あるいは空想の、タルパが暮らす世界にはもっともっと大勢の子が暮らしてて。今となってはもう、私の知らない子が多くなりました。
ルールとして、ダイブ界からこちらの世界に来るには、ある河を渡らないといけません。
その河は🌙や🌊の許可無しでは立ち入ることができず、またその審査も入国審査よろしくなかなかに厳しいものに仕上がっているので、余程の用事がない限り、彼らはこちらの世界に来ません。
というのも、引きこもり時代や学生時代だったらまだいいのですが、仕事中にタルパがわんさか来ちゃうと、集中力が低下するどころの騒ぎじゃないです。
なので基本的に私のそばに居るのは、最古参の☀️だけ。
ただ、それも彼と付き合う前の話。
彼と付き合って、最初は3人で毎日わちゃわちゃ暮らしてたのですが、冷静に考えてみて。カップル一組に、男一人。……いたたまれない。
そして☀️は彼女持ち。お相手はさっき出た🌸。と言ってもダイブ界に戻るのは寝る前くらいだったんで、会う頻度はかなり少なく。
本人曰く私たちに「アテられ」もともと月一会えば多いくらいの、淡白(?)なお付き合いだった🌸と一緒に暮らしてみたいと思い始め。
合わせて私たちがあまりにもイチャイチャしてるものだから、私から離れても、私にも☀️にも差し支えないんじゃないかと皆で判断し。
今は仕事の時は☀️と一緒、それ以外は彼と一緒。お出かけの時は、去年の年末に無事結婚した☀️と🌸と4人で出かけたり、彼と2人っきりだったりと、まあその時に応じてみたいな。
だからまあ一応、私たち4人ではかなり円滑な状態なのですが。
元々、☀️は最古参だから常に一緒に居る、という理由で納得していた子達も、いきなりポッと現れて、☀️の場所を奪った(ように見える)彼を嫌う子は多くて。
☀️や🌙、🌊なんかが頑張って説得したり、彼自身もダイブ界で話し合いしたりと、最初はバタバタしてたのですが。
彼は彼、タルパはタルパ、で分別した方が、収まりが良いという結論に達したようで。
私は今は「タルパ」という存在ではなく、彼という、神でありイマジナリーフレンドであり、大切な恋人のそばに居ることを選んだ。
そういう形で納得する子が多かったので、彼をタルパには含めないようにしています。
そうするとやはり、今まで以上にダイブ界のタルパがこっちの世界に来る行為は、厳しくなっちゃって。ここ最近は本当に、今日挙げた名前の子くらいしか会えてません。
時たまにフラっとダイブ界に遊びに行くのですが、私の中の世界なはずなのに、知らない世界になっちゃってて。なんだか、卒業した学校に遊びに行った時みたいな侘しさがあるんですよね。
もはやタルパーとは呼べないかもしれない私だけど、でも私の世界には、沢山の友人が居て。
現実の友人のように増えたり減ったり、近くにあったり遠くに行ってしまったりするけれど。
でも紛れもなく、今の私が社会の輪の中になんとか入って生きられているのは、私がタルパと呼んでいる子達のおかげなので。これからも彼らとの関係性は大事にしていこうと思います。
というところで今日はここまで。
ではでは、乾杯🍻