終わりを決めると優先順位が判断できる
キャリアのスタートは百貨店だった。
その後に転職した会社は18時が終業時刻なのに、ほぼ全員が23時まで残っているような職場。急ぎの仕事なんて無いのに上司が帰らないから部下はとてもじゃないけど帰れない。そんな光景を見た経営者は「うちの社員は頑張っている」と嬉しそうだった。もちろん残業代なんて支給されていない。当然だけど定着率は異常に悪く、出入りの多い会社だった。今はどうなってるんだろう。
思い出すと、その後の会社員時代は21時より前に職場を出た記憶はない。
帰り支度を始めるのは深夜0時を過ぎてからという会社、定期的に徹夜がある会社もあったなあ。
ただ、共通して言えるのは、どんなに残業が多い会社でも飲み会があると定時に終わるということ。
今になってわかるのは、仕事が終わったわけでも、無くなったわけでもなく、飲み会があることで「終わり」を意識した、だけ。
今日中に終わらせるべき仕事と翌日以降でも大丈夫な仕事との優先順位を判断した、だけ。別に不思議なことではなかった。
終わりの時刻を決めないと、時間が無限にあると勘違いしてしまう。
1日の終わりは就寝時刻。眠たくなったら寝るではなく、決めた時刻に寝る。決めた時刻に起きる。自律はそこから始まる。
ダラダラ残業の特効薬は、帰る時刻を先に決めること。働き方改革はそこから始まる。