現在地は必ず移動する。
予定を立てる、段取りをしている、という方は多くても、振り返って改善することを習慣にしている方は少ないのではないだろうか。
タイムマネジメントが「大切なことに大切な時間を投入するテクニック」だとすると、「大切なこと」が明確になっていなければ具体的にどうすれば良いのかわからない。
キレイごとに聞こえるかもしれないが、やはり僕たちは幸せになるために生まれてきたわけだから、そこ(幸せ)に向かって行く行動が「大切なこと」だと言える。
もちろん、幸せの形は人それぞれ。その幸せの姿(未来の理想像)と現在地との差が課題で、課題にはそれを生じさせた原因があり、原因を解消するために目標や行動計画を作って実行していく。
当たり前だけど時間は有限。湯水のごとく湧き出てくるわけではないので、大切なことに投入する時間は確保しなければなならない。
いずれにしても、行動を起こせば現在地から移動するわけで、ゴールである未来の理想像との差が変わったということになる。予想よりズレたかもしれない。だからこそ進捗を確認する必要がある。
例えば、ある資格を取得したいとして・・・、
50点が合格圏内(理想像)、模擬試験が30点(現在地)だとすると20点の差が課題ということになる。
課題を生んでいる原因は何だろう。
特定の分野が弱い
問題を解く力が不足している
ケアレスミスが多い
・・・などなど。
原因を解消するために目標を作って、勉強(行動)していく。
やりっぱなしで本試験日を迎えるのは怖いので、途中で進捗を確認する。次に模擬試験を受けたら40点(移動した現在地)になっていたとしたら、その差は10点に縮まっているわけだ。
さて、この差の原因は当初と同じだろうか。
同じ場合はそのままのアクションを続けるが、変わっている場合は目標も行動計画(アクション)も変わるはず。いや、変えないとおかしい。
立っているステージ(現在地)が変わったのに、そのままのことを続けていても、もうそれほどの効果は見込めないのはわかりきっている。
これが、振り返りと改善が必要な理由だ。