考えて行動すると道が拓ける
「適当に振って打てたホームランより、狙って打ったセンター前ヒットの方が価値がある」
元メジャーリーガーのイチローさんが現役時代にこのような趣旨の発言をされていて、とても心に響いた記憶がある。
僕はこの言葉を「考えて行動すると道が拓ける」と解釈している。
ちなみにこれ(考えて行動すると道が拓ける)は僕が尊敬してやまない花王出身の商品開発コンサルタント美崎栄一郎さんから教えてもらった。
「狙う」とは「考える」ということ。
結果がどうであれ、考えてからの行動であれば改善ができる。何も考えていないと、なぜうまくいったのか、なぜダメだったのかがわからない。
タイムマネジメントにおいて、(現在地を把握した上で)考えることは大きく分けると3つある。
まずは、未来の理想像、ありたい姿、わくわくする生活の状態などの時間の使い道。
これが1つ目。
理想像と現状には差(課題)があるので、課題を解決するための目標と行動計画も必要だ。
ここが2つ目。
そして、その行動計画になるべく多くの時間を投入するために、適切なスケジューリングで時間を作っていく。
これが3つ目。
要は、未来の理想像を決め、現在地を把握し、差を埋めるための最短距離を考えるということだ。
もちろん、この最短距離は自分ではわからないことも多いので、本を読んだり、勉強したり、すでにやっている人に方法を聞いたりして探っていく。
これらを走りながら考えるという人もいるが、それではかなりの無駄が発生する。
もちろん、考えるだけで動かない人よりはマシだが、成果が出ないと、ほとんどの場合はあきらめてしまうので、どんな状態でもモチベーションを継続できる人以外は、
少し考えてから動いて、
途中で立ち止まって振り返り、
改善してからまた動き出す。
要は、PDCAを高速で回すということだ。
PDCAを古いフレームワークだと笑う人もいるが、非常にシンプルでわかりやすい考え方だと思うし、むしろ、PDCAすらできないのに他の難しい考え方を理解できるわけがない、とも思っている。