どうせ辞める会社だ①〜立志〜
茹だるような熱帯夜もやっと落ち着き、涼風に目を覚ますようになってきたある秋の朝。
目を覚ました瞬間、ある一文が頭に浮かんだ。
「そうだ、転職しよう」
展開早。
もちろんそれまでに色々な道のりがあっての発想なのだけど。
正直転職をするかどうかはずっと悩んでいた。
今年始めに体調を崩し休職することになったとき「会社のことより、自分のことを優先してしっかり療養して」と言ってくれた上司への恩義もあるし。この会社副業可だし。福利厚生しっかりしてるし。(だんだん俗っぽい)
いやまてまて。散々辛酸舐めてきたでしょ。特に2020年以降。さすがの親も「ダメでしょその会社」と苦笑いし始めたし。
それに、沈む船はネズミも見捨てると言うように、最近退職者が多い。しかも管理部門の。おかげで残った人達の業務も回らず、他部署に至っては提出資料を間違え締切には間に合わずといった体たらく。
うん、これはあかん。
自分がいる部署は今のところ「回らない!」という心配はないものの、慢性的に人不足だし、あまり良い空気とも言えない。
そのうえ、最近上司ともいまいち歯車が合わない。もしかしたら私が拒絶をしてるのかもしれないけど、話が頭に入ってこないのだ。
経理なので、どうしたって資格がものを言う。士業資格のある後輩が昇進するのも当然だ。
だけど、ある日ふと思った。
「この人経理だから昇進したけど、クリエイティブ系なら私が上だよなぁ」
あ
わかった
わたし、居場所を間違えてる
「そうだ、転職しよう」
京都に行くより軽やかに。
人生楽しくにこやかに。
私が私らしく生きられるフィールドにレリゴー。
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