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NNNドキュメントを見て

NNN ドキュメント‘20「野犬と飼い犬」という番組を見た。

石川県の奥能登の野良犬たちのドキュメンタリー番組だ。

元々野犬というわけではなく、そこに捨てていく人がいたということが原因だ。
奥能登には一昨年のデータで野犬が50頭もいて、民家や通学路、牛舎などにも現れる。

インタビューを受けていた酪農をされている人が、牛が襲われたことと、牛舎で飼っていた猫3匹が殺された話をしていた。

そう、犬は肉食動物なのだ。

庭先で野犬にエサを与えている人もいた。
年金と新聞配達で月に10万程の収入の半分を犬のエサ代にしているという。
お腹がすかなければ、野犬だって悪さはしないと言っていた。

その犬たちは、保健所に保護してもらいましょうという話になった。

終生ここで飼うつもりがあるならエサやりもありだが、可哀想だというそういう理由だけで、エサやりをすることは認めないという保健所の職員さんの話だった。

そこでエサを与えれば、そこに野犬が集まってくるし、近所の人が賛成ならいいけど、そうじゃない人もいる。
ということだ。

野犬を保護して譲渡しているボランティアさんもいる。

人間の勝手で、野犬にされてしまった犬たちを飼育できるまでにしている。

考えさせられることはたくさんある。
日本のペット販売のこと、殺処分のこと、保護犬のこと。
ペットショップでの生体販売の中止はずっと以前から叫ばれてきたが、そこを変えられないのであれば、飼う側に購入前の講習などを義務付けたらどうだろうか。

安易に購入できるシステムに問題があるのは間違いないと思う。

ちなみに、私の住む埼玉県のとあるホームセンターは生体販売をやめて、保護犬や保護猫の譲渡会などを今後行っていくと発表したところもある。

人の命でさえ、簡単に奪われてしまうことが多い世の中。
犬や猫の命なんて、なんとも思わない人が増えてしまったのだろうか。

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