犬はすべてわかっている
私がロビンを飼い始めたのは今から13年前。
一人と一匹暮らしだったので、私はなんでもロビンに話しかけた。
どこに行くにも私の後ろを追いかけてきて、トイレに行くにもお風呂に行くにもついてきた。
お風呂の時は脱衣所で寝て待っていて、トイレに至っては中まで一緒に入ってくる。
いまだにトイレのときはドアを開けるなり、私より先にトイレに入っていく(笑)
さすがに毎回ではないが。
そんなロビンは3年半ぐらい前にヘルニアになった。
朝から元気がないなと思っていたが、当時暮らしていた実家の母から夕方LINEがきて、ロビンの様子がおかしいと。
定時に仕事を終わらせ家に戻ると、玄関を開けた瞬間に下半身が麻痺したロビンがそこにいた。
朝は確かに元気がなくハウスに籠っていたが、たった1日で歩けなくなるぐらい麻痺が出ていた。
慌てて脳炎のときからお世話になっている都内の病院へ電話。
24時間電話対応してくれる病院で、21時ぐらいに来てくださいと言われた。
家から病院まで、高速を使って約1時間。
電話をしたのが19時過ぎだったと思うが、待っているのももどかしいので、ロビンを連れて家をでた。
病院についてロビンを見た先生は「ヘルニアだな」
今すぐ手術するほどでもないから、明日手術するから。
ということで、ロビンはその晩入院となった。
突然病院に置いていかれたロビン。
トイレまでついてくるぐらい飼い主のことが好きなのに、急に体が不自由になったと思ったら、病院に連れてこられて置いていかれた。
すごい恐怖だったろうし、寂しかったと思う。
入院の設備があるのは2Fだが、連れて行かれたロビンはずっと吠えていて、後ろ髪をひかれながら帰宅した。
手術が見学できる病院なので、翌日お昼ごろ病院に行くと、そこには見事に声が枯れたロビンがいた。
おそらく、突然置いていかれてずっと吠えていたのだろう。
なんでもロビンに話してきたのに、ヘルニアの時は突然すぎて、説明もせず病院へ置いていった。
多分、ロビンはきちんと説明すれば理解したはず。
何も言わずに置いていったことで声が枯れるまで吠えさせてしまった。
その時のことは今も教訓にしている。
仕事に行くときも「お仕事行ってくるね、お留守番よろしくね」とか
「いい子で待っててね」とか全部話している。
お留守番のときは「お留守番」と言えば、玄関まで来てもそれ以上の後追いはしない。
仕事の時も決して後追いはしない。
最近は昼休みに家に帰っても、午後仕事にでることもきちんと理解しているので、クッションに寝転んだまま身動きもしない(笑)
犬はきちんと話せば全部理解していると私は思っている。
そんな私は、ごはんができたときも、毎回「美味しいのできたよ~」と言って食べさせている親バカな飼い主だ。