川崎の路上にて。
月曜日、やれやれと仕事を終えたらサックス奏者のTSUBOーKENさんが川崎で路上演奏をされると。
正直、土日のお出かけでとっても疲れていたのでいったんはやめた。
けれど、ハヤシライスを作っておっちゃんと食べたら元気が出たのでよし!と突撃。
川崎の路上演奏を聴くのは去年以来だろうか。
川崎というディープな街で 多くの人が行き交う町で 路上演奏を立ち止まって聴くという事はそうそうない。
そう。路上演奏はその人の演奏がどれだけ人に響くかが如実にわかるもの。
月夜の晩に 奏でられる優しい透明感のある演奏。
集まった人からのリクエストに応じながら 演奏が繰り広げられていく。
時には談笑したり、差し入れがあったり、演奏の感想を伝える人。
知らないうちに 知らない同士が不思議な縁で笑顔で微笑み合う。
鬼殺しを飲みながら 目の前に陣取ったおっちゃんはチェンバロの達人で
モーツァルトやバッハをリクエスト。
それに笑顔で答えるTSUBO-KENさん。
川崎の街に音楽という天使が舞い降りた瞬間。
昨年聞いた路上演奏の時には私は心がつらくて とっても切なかった。
9か月が過ぎて 私のこころはその時とは違って
「とっても幸せ。」
と自然に言える状態になっていた。
葛藤だらけで 自分が嫌いと公言していた私にこんな日が来るとは。。。
昨年の夏から出逢った人たちのおかげで私は人のやさしさと暖かさ、強さや弱さ、ずるさも知った。でも、、それをすべて認めた時 私の中にあるものと認めた時 私は幸せだという立ち位置になっていた。
TSUBO-KENさんの演奏を聴きながらそんなことを感じていたら 自然と涙があふれていた。
路上で一瞬の出逢いでも 人はそれが励みになる。
そしてその力をもらって前を向いて歩いて行ける。
一瞬 一点の出逢いであっても 人は繋がれるのだ。
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