「食事」と「生活習慣」と「心」を整えたら、人生が必ず良くなるというお話。
私はふつうの歯科医師だったが、数年前より縁あって「統合医療」に関わるようになった。
統合医療とは、西洋医学や代替医療、漢方やフラワーエッセンスなど、ありとあらゆる体に良い治療法を「患者さん一人一人に合わせて」提供するという「超オーダーメイド」医療。
そうすることで、「病気の症状」だけでなく「病気の原因がなくなる」ことで、体が改善していく。
病気は原因から治すべし
わかりやすい例で言うと、アトピー性皮膚炎。
体の痒みをステロイドの塗り薬で一時できに抑えることはできる。
しかし、薬を塗り続けない限り、また症状がぶり返す。
アトピー性皮膚炎は、口から入る食べ物を見直し、住環境を徹底的に整え、心も整えることをしない限り絶対に治ることはない。
スナック菓子を食べて、ダニだらけの布団で寝て、スマホやゲームで電磁波を浴びまくる生活して、ストレスを溜めまくっていたら・・・治るはずないのだ。
これはアトピー性皮膚炎に限ったことではなく、癌やリウマチ、偏頭痛、慢性疲労、不眠症、アレルギー性鼻炎などなど、慢性の病気の全てに共通している。
だから、どんな病気の治療でも「食事」と「生活習慣」と「心の状態」を変えないと、薬で症状を抑えたところで絶対に治ることはない。
・体に良い食事をとる
・健康的な生活習慣を身に付ける
・明るい気持ちで人生を楽しむ
この3つを徹底的にものにできたら、健康になるだけでなく幸せにもなる。
統合医療の治療は、もはや「幸せな生き方トレーニング」といっても過言ではない。
病気の治りやすい人と治りにくい人の違い
日々の診察の中で、私は「病気が治る人」と「病気が治らない人」をたくさんみてきた。
病気が治る人の典型は、人のアドバイスを素直に聞いて、楽しみながら挑戦し、常に感謝にあふれている。
これは最初からではなく、治療をしていく中で「どんどん人間が変わっていく」ケースがほとんど。
症状が改善するにつれて、どんどん「素直」になり、「笑顔」が増えて、「感謝」に溢れる人に変わっていく。
治らない人によくあるのが、とにかく言われたことを素直にできない人。
特に、今まで自分なりに「良いとされる健康法」を実践してきて「こだわり」が強いケース。
その「自分が信じている健康法」が原因で、病気になっていることも少なくないのにだ。
友達に効果があったという「サプリ」や「健康食品」、一般的に食べた方が良いと言われる「果物」や「生野菜」や「ヨーグルト」や「牛乳」などは体調を崩す原因になりうる。
まずは自分の体にあっていない食べ物や生活習慣をやめないと、体の調子は一向によくなるはずもない。
まさに、「やめられない」→「よくならない」→「不満・ストレスがたまる」という負のサイクルが続いてドツボにはまってしまう。
まずは「素直」と「行動力」が大事。
これは自分の人生を変えるぐらいの気持ちが求められる。
病気は未病のうちに治すのが理想
そもそも病気には、かなり大きな幅がある。
レベル1:まったく自分で不調と感じられない
レベル2:病院に行くまではないけど、ちょっと調子が悪い
レベル3:病院に行くほど調子が悪い
一番治りやすいのは、まったく自分で不調と感じられないレベル1。
病気の火種が体の中にあるけれど、まだぼやにもなっていない状態。
では最も治りにくいのは:病院に行くほど調子が悪いレベル3だ。
これは消防車が出動する病気の大火事レベル。
病気を自覚するレベルになると、治療に時間がかかるのは当然なのだ。
考えてみて欲しい。
癌が発見されるのは1センチになってから。
この1センチの癌ができるには、実に10〜20年かかると言われている。
そして恐ろしいことに1センチの癌が2センチになるのに、かかる時間はわずか1〜2年。
40歳で癌が発見されるとしたら、20歳のころから癌は存在していたことになる。
そして1センチになった癌を抱えていても症状が全くなく、健診でたまたまひっかかって見つかるケースが多い。
なぜ癌ができるのか?
健康な赤ちゃんでも、毎日5000個の癌細胞ができる言われる。
しかし、自分の免疫でこれらの癌細胞を無くしている。
この子が成長する中で、何を食べ、どんな生活習慣を身に付け、どんな環境で育ち、何を思い生きていくのか・・・これが免疫力に大きく関わる。
食べること、生きることそのものが、病気の種を成長させるか否かにかかっているのだ。
だから「食事」と「生活習慣」と「心」を整えて、「病気の種や芽」を回収するのが理想。
糖尿病や高血圧、虫歯や歯周病だって、いきなり1日にしてならぬ。
何年も間違った生活を続けた結果なのです。
病気はピンチならぬチャンス
病気は不幸な出来事として捉えられがち。
でも、病気は私たちに大切なことを教えてくれている。
病気は自分の人生と向き合う良いチャンス。
大病をして治った人が、まるで人生観が変わるケースは珍しくない。
それは病気という不自由さを経験することで、当たり前のこと全てに感謝できるようになるからだろう。
息が吸えるだけで幸せ。
食事を食べられるだけで幸せ。
ぐっすり眠れるだけで幸せ。
家族と話ができるだけで幸せ。
人が当たり前のことに感謝できるようになったら、毎日が幸せで溢れることだろう。
病気をきっかけに生き方を根本から見直せば、病気になる前よりずっとよい人生を送れるはず。
とはいえ、病気にならずに健康で幸せにくらすのが一番。
だから未病のうちに、せっせと自分を労わろう。
体に良いものを食べ、健康的な生活習慣を身に付け、魂が喜ぶ生活をする。
そうすれば、自然と人生がどんどん良くなることは想像に難くない。
人生に行き詰まったと感じたら、食と生活習慣と心を整えよう。
友達に人生相談するより、やけ酒飲むより、ずっと早く人生が好転すること間違いなし!