NISAか積立NISAかで悩む
お金のことを真面目に考えはじめた45歳です。悩んでいます。
NISA制度の目的
まず、投資しやすくするために非課税にするよ!というNISA制度が制定された目的については、主に2つです。
1つ目は、30年間も停滞している日本経済に元気を与えるために個人の資産を投資して市場を活性化させるためです。日本では資産のほとんどが銀行に貯金しているケースが多いので、それを市場に投資してもらおうという目的です。
2つ目は、人生100年時代に突入した現在、60歳または65歳で定年した後の生活費をどうするのか、老後の生活の不安をなくすために、投資で増やして老後に備えましょうという目的です。
NISAと積立NISAの違い
2つのNISAの違いについて、私なりに要点をグラフにまとめました。
まず開始時期はNISAが2014年から、積立NISAは2018年から始まった制度です。
年間に投資ができる金額が異なります。NISAは120万円、積立NISAは40万円までとなっています。
運用期間は、NISAが最大5年間、積立NISAは最大20年間の長期運用ができます。
購入できる商品は、NISAは一般的な商品全般(株式、ETF、投資信託)が購入できますが、積立NISAは金融庁お墨付きの投資信託のみとなっています。
メリットは、それぞれ投資した金額で購入した資産で得た利益に税金がかからないことです。通常約20%を税金として納めないといけないので、非常に大きなメリットです。
デメリットは、損が出た場合です。通常は損と利益を勘案して、税金を少なくすることができますが、NISAではこれができません。つまり損をすることを想定していないのです。言い換えると、絶対に負けられない戦いということです。
損をすることを想定していないのは、それなりの理由があって、投資信託を長期間積立していくと、約90%の確率で資産が1.5〜2.0倍になる可能性があるのです。これを「複利の力」というのですが、投資信託が高い時には購入口数を少なく購入して、安い時にはたくさん購入することで、平均すると損なく購入することができています。そして購入した投資信託で得られた利益を再度投資することで、さらに大きな利益を得ることができるのです。
有識者のオススメ
簡単にNISA制度について理解したところで、どちらが私に向いているのでしょうか?
有識者のオススメとしては積立NISA一択です。
理由は運用期間の長さです。20年間と長期で運用する場合、ほぼ負けない戦いになるからです。
具体的に言うと、30歳から毎月2万円投資信託を積立た場合、1年で24万円、10年で240万円となりますが、もし年利4%で運用できた場合、10年後の240万円は294万円になります。240万円が294万円です。
そして20年後では480万円が730万円、30年では720万円が1375万円となるからです。え、ほんと?
私はまだ経験していないので、何とも言えませんが、本当らしいです。
複利の力とやらは偉大です。ただし、運用期間中はその利益を取り崩すことなく、再投資し続ける必要があります。
大丈夫です。人間には現状維持バイアスという変な意識があります。だんだんとお金が溜まっていくのを見ると、お金を使おうという気持ちはなくなりますから。
ところで、私は45歳です。30年の運用は難しくても20年は最長でできると思います。でも、本当に積立NISAでいいのでしょうか?
令和2年税制税制改正
2020年2月にNISA制度について、変更があると発表になりました。まじすか。
変更内容はこちらです。
https://www.fsa.go.jp/news/r1/sonota/zeikaitaiko01.pdf
再度要点だけまとめました。
共通の変更点としては、制度が5年延長になりました。
そしてNISAには20万円の積立投資信託枠を使ってから、102万円のその他の投資を行うことができる様に変更されました。ただし、今のNISAに加入している人は20万円を使わなくても、102万円が使えるそう。あぁ、もうよくわからない。はっきりとは決まってないということかな。
ちなみに、NISAと積立NISAの口座開設数は、12:1くらいの比率でNISAの方が多いです。有識者のありがたいお言葉はどこへやら。
結論
とはいえ、よく考えてみて、私もNISA口座を開設することにしました。
理由はこちらです。
・年間40万円よりも多く投資をしたい。
・株式やETFもやってみたい。
・長期運用で安定的に利益を得るには、私の年齢ではぎりぎり。
・制度はその時の情勢によって変わるので、NISAが終わってから積立NISAをしても遅くない。
これからは投資信託を毎月積立して、株への投資に慣れるために単元未満株を始めようと思います。NISAで個別株をするのは怖いのと、手数料が0.5%かかるので、手数料がT-Pointでキャッシュバックされる、SBIネオモバイル証券で試してみようと思います。株式の移管は手数料がかからないそうです。
たとえ今の結論が間違っていたとしても、2028年に金融リテラシーが高くなっていれば、リカバリーできるかと。これが私の出した結論です。
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