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置かれた場所で咲きます

昔結婚式で久々に会った知人が『子育て中の専業主婦』だと聞き、当時なかなか子供に恵まれず、仕事に嫌気が差していた私は「羨ましい〜」と伝えました。

それに対し「全然良くないよ」と知人は話しており、私は『可愛い子供もいて、仕事もしなくて良くて最高じゃないのかな?』と疑問に思いました。

今だったら昔の私に「バカヤロウ」と言ってあげたいです。当時は子供のいる人がとにかく羨ましかったのです。


専業主婦の苦悩

子育て中の専業主婦になって、早2年5ヶ月。子供を産むまでは、子育てがこんなにも大変なものだとは知りませんでした。

最近でこそ少しずつ楽になってきましたが、昼夜を問わず3時間おきの授乳に始まり、息子は少しでも離れると泣く子だったのでトイレに行くこともままならず、1日の大半を抱っこで過ごす日々でした。

寝るのも下手で、抱っこ紐やベビーカーでいつもフラフラと徘徊していたものです。どんなに寝不足でも、その貴重な昼寝時間に全力で家事をしたり必死に生きていました。

自我が芽生えた1歳半頃からは、外出を嫌がり家からほとんど出れずに1日を終えることも増えました。



昔の私のように専業主婦は楽じゃないかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことありません。

大人と会話もせず、1日子供と過ごすというのはなかなかの修行です。

自分のペースで進むことや自分の時間なんてほとんどなく、1日何をしていたんだろうという不全感。

何かに集中するということも難しく、達成感のない日々。先日動物園の乱雑した絵本を整頓して、こんなに集中出来たのは久々だとワクワクした程です。

どんなに上手く子供の相手をしても、子供をなだめながら家事をしても誰も誉めてもくれないし、お給料がもらえるわけでもありません。自分の稼ぎがないという負い目もあります。

外に出る機会も少ないので、子育ての責任は全て自分にあるのではないかという不安に襲われることもあります。


働きたいという逃げ

自分の調子が良ければ息子と過ごす日々に感謝出来ますが、調子が悪くなると私は『働きたい』という想いが湧いてきます。

私があまり専業主婦に向いていないだけかもしれませんが、保育のプロに預け、いくら仕事とはいえど自分1人で何かに集中して、なおかつお金がもらえた方が良いのではないかと思ってしまいます。


しかし子供が欲しいという想いから、私は数年前に仕事は辞めています。休みも合わず、マイペースな夫と子供を授かり育てるには、私は仕事をしていない方が良いのではないかと思ってのことでした。


多分今私が働いていたら、夫は帰りも遅く休日は合わず、私が1人で家事育児を担っていたでしょう。きっとイライラしっぱなしで、最悪の場合離婚していたかもしれません。

ついこないだまで昼寝中にしかごはん支度が出来なかったのに、仕事をしながら家事をするのも無理だったかもしれません。

そして発達がゆっくりの息子を預けてまで働くというのは、まだ私にはイメージ出来ません。



全ては必然

こうやって時間があり、息子とじっくり向き合うことが出来るからこそ得ているものもあります。

子育てを通してさまざまな気付きがあり、嫌でも自分と向き合い、最近少しずつ変化出来ている気がします。そしてnoteに書くことで、自分の中に定着させようとしています。

子育てに限ったことではなく、私自身が長年抱えていたネガティブパターンを今手放す時なんだと。それを息子が教えてくれているんだと思います。


多分今までの私なら、調子が悪くなるたびに

子供がいなければ、『子供がいれば』

専業主婦なら、『働いていれば』

仕事をしていれば、『働いていていなければ』

離婚をしていれば、『離婚してなければ』 

結婚していなければ、『結婚していれば』

と思うんだと思います。


でも今目の前にあるものは、色々な意味で自分で選んで決めてきたことです。


昔の私は子供が出来れば幸せになれると思っていたかもしれませんが、そうではありません。

子供がいるのはもちろん幸せですが、今考えれば子供がいなくても十分幸せでした。



毎年寒くなると南国に移住したくなる私ですが、沖縄では紅葉をしないと知り驚きました。

四季がはっきりしていて、寒暖の差が大きいからこんなにも綺麗な紅葉を見ることが出来る。


今北海道の紅葉は終盤を迎えています。写真は10日程前のものですが、昨日行ったらもう葉が落ちていました。

だからと言ってこの木は葉が落ちたことを悔やんだりしないはずです。厳しい冬を越え、来年再び葉を着ける準備に取り掛かっているのです。

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自分の身に起きていることは全て必然なんだと受け入れ、今出来ることをする。それが大切なんだと思います。



今やるべきこと

私は今、昔憧れていた子育て中の専業主婦になれています。

嫌な仕事をする必要もなく、毎日大好きな息子と一緒にいられて成長を見守ることが出来ます。

今の可愛い時期は今しかありません。と言いつつ、いつも今が一番可愛いと思い続けていて、常に可愛さを更新している気がします!

息子の成長に不安がないと言ったら嘘になりますが、可愛い時期をゆっくり堪能できて幸せだなって思います。

今の私がやるべきことは、そんな息子に寄り添い見守ること。毎日普通に生活しているだけで、十分過ぎるほどよくやっています。

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今やるべきことを全力で取り組んでいたら、きっと自然と次のステージへ行ける気がします。

今までは息子と2人で向き合う時期だったけど、これからは息子と一緒に人の中に入り色々経験する時期なのかなと思います。


そして私自身の調子を極力崩さないようにしたいです。そのためには自分をよく知り、大切にし、周りの力も借りていく必要があるのかなと思っています。


いつまで働かないかなんてわからないし、せっかく今働かなくて良いのだから

憧れだった『子育て中の専業主婦』を思い切り楽しみたいと思います!

そしてそんな生活を支えてくれている夫に感謝します。


まとまりのない文章、最後まで読んでいただいてありがとうございます(*^^*)

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