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シアワセ

「tammyちゃんは不幸じゃなくない?」15年程前、友人に言われた言葉をふと思い出しました。


今日のおかあさんといっしょ、最初の曲は『シアワセ』という大好きな歌でした。

『朝が来た、空が晴れた。そんな身のまわりにあることが幸せだよ』『幸せって言ってると幸せになるよ』そんなメッセージを感じる歌です。



就職して1年で体調を崩して仕事を辞め、直後母の病気が発覚し半年で他界。

それから半年から1年後くらいの、バイトしたり、友人と飲みに行ったり出来るようになった頃のお話です。


友人との待ち合わせに早く着いてしまい、繁華街にポツンと佇む手相占いがなぜか気になり、興味本意で見てもらいました。1回千円くらいで、気軽な気持ちでした。

そこで言われたのは、「あなたのお母さんは心臓のガンで亡くなってますね」

「え?!」

どうしてわかるんですか?  
心臓にガンってすごい珍しいんですよ?!
手相に書いてあるんですか?

本当に不思議で不思議で。

他に何を言われたのかはさっぱり覚えていませんが、初対面の占い師にそんなピンポイントなことを言われこの人すごいと思ってしまいました。

お祓いをした方が良い、明日ここに来るようにと言われ、道場とやらの電話番号と住所の書かれたメモを渡されました。



信じてしまう気持ちとは裏腹に、怪しいという気持ちはもちろんありました。

友達に言ったら心配されるだろうとすぐには口にしませんでしたが、きっと自分でもどうしたら良いか決められなくて酔いが回った頃に口にしたんだと思います。


「絶対に行っちゃダメ!!」

うん、そうだよね。私も友達がそんなこと言ってたら、絶対に止める。

でも何かにすがりたいような、助けて欲しいような、そんな私の心は揺れていました。


そこで言われた「tammyちゃんは不幸じゃなくない?」という言葉。

当時は全然ピンと来なくて、不幸かと言われたら不幸じゃないのかもしれないけど、『あなたはお母さんも生きてるし、仕事もしてるし、私の気持ちなんてわからないしょ』って思った気がします。

結局飲み過ぎて次の日行くことは出来ず、友人の「不幸じゃなくない?」という言葉が頭に残り「やっぱりやめます」と電話してメモは破り捨てました。



当時22,3歳だった私達、友人はとっても大人だったんだなと改めて思いました。

私は視野が狭くなっていたけど、お母さんが亡くなったからって不幸ではない。


お母さんがいなくなっても、父も妹も愛犬もいた

一緒に飲んでくれて、心配してくれる友達もいた

暖かい家があって、ごはんも食べれて、布団で寝ることも出来るし、私は健康に生きていた

平和な国に産まれ、命や餓えの心配はなく、蛇口をひねればきれいな水が出て、電気が付いて、毎日お風呂に入れて。。。

数えきれない程、当たり前のような当たり前じゃない幸せに囲まれている。


全然不幸なんかじゃない。

十分すぎるほど幸せだ。

母が亡くなろうと、体調を崩そうと、雪虫が大量発生しようとも


これまでも

これからも

ずーっと私はシアワセだ(о´∀`о)

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