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キッチンのリノベーションが始まりました in アメリカ

こんにちは。ハピネコ(@happyneconyc)です。

2020年の9月にニューヨークのお隣、ニュージャージーに家を購入して引っ越しました。約100年前に建てられた家で、キッチンは多分1970年代か80年代にリノベーションされており、なかなかに古いので家購入時から自分たちでリノベーションすることを決めていました。

▼家購入の話はこちら

予定では2020年中に終わる予定でしたが、いろいろなコントラクターを紹介してもらって選定したり、私たち夫婦がコロナにかかったりして、着工までに時間がかかってしまいましたが、3月にやっとスタートしました。完了は4月半ばから終わりごろです。

家を購入した時のエージェントからは、自分たちなりの使い勝手がわかってくる半年後くらいからリノベーションした方がいいよ、と言われていたので、ちょうどよかったかもしれません。

始まったばかりですが、アメリカでのリノベーションの様子を見ていただけたらと思います。

既存のキッチンはかなり古い

既存のキッチンは前述のとおり、とても品質的にもデザイン的にもとても古く、このまま数年使うというのはちょっと憚られるほどでした。現在の新しいキッチンでは喜ばれない素材である、リノリウム(床材)やメラミン板(カウンタートップ)が使われており、それらがさらに時代遅れな印象を強くしていました。バックスプラッシュタイルのぶどうがおばあちゃん家のようですねw。

とはいえ、中途半端に10年前くらいのキッチンだとリノベーションするのも罪悪感があるので、自分たちの好きなように変えられるのがとても嬉しいです。

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ちなみにガスオーブンはFacebook Market Placeで売れました。ディッシュウォッシャーは水漏れするので売れず・・。


理想のキッチンをデザイン

私はアメリカではデジタル系のデザイナーにスイッチしていますが、もともと日本ではインテリア系のデザインを主業としていたので、キッチンのリノベーションや新規デザインも経験があります。

そのため、私たちは全ての素材、機器、カラー、レイアウトなどは私たちで選び、デザイン図面も私が描き、ジェネラル・コントラクターを探すことにしました。デザイナーを雇わないことでその分安くなりますが、自分たちでディレクションをする、ということになります。

ジェネラルコントラクターはネットでの評判をみるよりも、信頼のできる人から紹介してもらった方が安心な気がします。私たちは家を購入した時のインスペクター(家の検査師)が建築士で、彼がとても細かく仕事をする人で信頼できたので、紹介してもらいました。

こちらはデザイン図の一部です。キッチンとダイニングを繋げてオープンキッチンにするのが、今のアメリカのトレンドですが、私たちは歴史ある古い雰囲気が好きでこの家を買ったので、このままダイニングとキッチンは分けておくことに決めました。キッチンだけでもなかなかの広さがあります。

キッチンリノベ後にnookのコーナーベンチを自分で作る予定です(節約のためw)。

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キッチン立面図

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キッチン上面図

ちなみに、私たちのキッチンはコスメティック(外観)のみ変えるのがメインで、電気系統などは変更しなかったのでこの程度のデザイン図面でリノベができていますが、それらに変更がある場合、市役所に工事の許可証を取らなければいけないので、詳細を書いた設計図面が必要になります。(注:都市による。私が住む街では必要。)

キッチンキャビネットを決める段階で、私と夫の意見が割れました。夫はワンランク上の価格のキャビネットにしたいといい、私はこのままでいい(それでもそんなに安くない)というものでした。よくよく深堀りして聞いてみると夫の懸念は、価格が高いキャビネットだとしても木の性質上起こりうる仕方のないもので、では低い価格帯はどんなものなのかと理解していなかったため、IKEAのキッチンブースと他社キッチンのショールームに連れて行き、引き出しのパーツの細かい比較やIKEAが安く作れる素材的な理由などを説明して、やっとわかってもらえました。こういう時には無駄に高い支払いをしたくないので、必要なステップでしたが、ある意味クライアントよりもやっかいでしたw


既存キッチンの取り壊しが始まった

リノベーションが始まるとキッチンが一切使えなくなるので、ダイニングルームに冷蔵庫や卓上IHなどを持ち込んで、仮のキッチンにする必要があります。シンクももちろん使えないので、2つあるバスルームのシンクを使います。↓このペンダントライトもいつか替えたいです。

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2ヶ月近くキッチンが使えないのはなかなか不便ですね。日本でやったクライアントのキッチンリノベーションの時は1週間くらいで終わったので、正直驚きました。通常、日本のキッチンはサイズ展開がほぼパターン化されているので、出来上がったものをパンパンとはめ込むイメージですが、アメリカはさまざまなサイズ、レイアウトのキッチンで、仕上がりつつある中で現場にきてから計測する必要があるものがあったり、古い家が多く修繕したりもするので時間がかかるのだと思います。

取り壊しの日は1日でこうなりました。なんと床材のリノリウムは4重に違うものが張られていました。

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キャビネット類を取ると、昔の家のオーナーが残した壁紙や子どもの落書きが出てきました。いつの時代のものかわかりませんが、遺跡発掘の気分です。どんな家族で、どんな暮らしだったのでしょうね。

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おまけ

そういえば、去年の暮れにリネンクローゼットの中をDIYしました。前はペイントが剥がれていたりして綺麗とはいえず、ちょっと開けたくないクローゼットでしたが、既存の棚と棚受けを取り外して処分し、中をペイントして補修して、新しく棚受けを作ってポプラという木の無垢の棚をつけました。自分で簡単な図面を描いて、素材はHome Depotでカットしてもらいました。普段は見えない部分のDIYですが、自分ではわかっているので開けて嬉しくなるクローゼットになりました。次はイエローの壁を真っ白にペイントしたいですね。

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次はキッチンが完成した時に記事にしたいと思います。

では、また!

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HappyNeco ハピネコ🗽🇺🇸 NYC/NJ アメリカ暮らし
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