今でも忘れないあの時のこと①
高校1年生の1学期、
友人との仲が拗れたことがきっかけで、学校に行くのが嫌になってしまった。
朝になると毎日頭痛がして、母に欠席の連絡をしてもらう。
たまに気が向いたら学校に行く。
気がついたら、
1学期の終わりで、すでにこれ以上休んだら留年という日数に達しようとしていた。
もう、学校なんてどうでもよかった。
退学するつもりで、
夏休みに入ってすぐ、課題のプリントを全てゴミ箱に放り込んだ。
母が担任に連絡をして、
母だけが面談に行くことになった。
担任はボーっとした感じの頼りなさげな男の先生で、
生徒のことなんてあんまり考えてなさそうに見えたので、すぐ退学の手続きをとってくれると思っていた。
母が退学の意思を担任に伝えると、
「学校を辞めてはいけない。
辞めても大丈夫な子なら止めないけど、まこさんは今このまま辞めるとダメになる。
授業中寝ててもいい。掃除サボってもいい。とにかく学校に来るだけでいい。
夏休みの宿題も、捨てたならしなくてもいい。とにかく辞めてはダメだ。」
意外な言葉が返ってきた。
②につづきます…