【本】他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
これは生きていく上で必要不可欠な「相手の立場にたって考えてみる」を、どうすれば実践できるかを書いてくれた本。本書で述べられているナラティブ・アプローチは上司と部下、母親と子供、友達と自分、様々な局面で使えそう。ナラティブ・アプローチとは、1.準備、溝に気付く2.観察、溝の向こうを眺める3.解釈、溝を渡り橋を設計する4.介入、溝に橋を架けるの順に対話を重ねて新しい関係性を築くことだ。
1.準備、溝に気付く
①自分から見える景色を疑う②あたりを見回す③溝があることに気付く
2.観察、溝の向こうを眺める
①相手との溝に向き合う(適応課題に取り組むことを決める)②対岸の相手の振る舞いをよく見る(相手の言動を観察する)③相手を取り巻く対岸の状況をよく見る(相手のナラティブを観察する)④
3.解釈、溝を渡り橋を設計する
①溝を越え、対岸に渡る②対岸からこちらの崖をよく見る③橋を架けるポイントを探して設計する
4.介入、溝に橋を架ける
①橋を架ける②橋を往復して検証する→橋を補強したり、新しい橋を架ける
言葉だと分かりにくいが、本の中で図解で説明してくれていて、視覚的に理解したほうが早い。ビジネス書なので主に上司や部下の関係性構築が目的で読まれる方が多いと思うが、私はこれを子育てで使えそうだな、と印象を持った。どうしても親の目線ばかりを子供に押し付けてしまいがちなので、子供の岸へ渡り、新しい関係性を築いていきたい。誰もが子供だった時代はあるので、不可能ではないはずだから。
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