立ち位置と、その先へ
人間には感情があります。
自分の身の丈を大きく超えて夢を見たり、
まだ可能性があるのに「もうダメだ」と弱気になってしまったりします。
一生ではかなわないほどの理想を夢見るのは、素晴らしいことです。
その一方で『実現させる』ことに重きを置くなら、現在の立ち位置を正確に知る必要があります。
たとえるなら、私の今の立ち位置が、海抜3メートルだとしましょう。標高3000メートルの美しい山にいきなり登ろうとすると、おそらく体力も装備も足りず、ヘタをするとケガしかねません。
現在地が海抜3メートルで、高波をかぶりそうな場所なら、まずは海抜10メートルを目指す。次は海抜30メートル、さらに50メートルの高さへ。ここまでくれば、たとえ津波が来たって届きにくいでしょう。
海抜50メートルまで来たら、今度は100メートルを目指せばいい。
標高3000メートルの美しい山を遠くに見上げて、届きそうにないと絶望していると、そのまま足踏みして時間だけが過ぎてしまいます。
自分の立ち位置が、海抜3メートルでしかないと認めるのは、悔しい。それでも、立ち位置を正確に測定できれば、手と足が届く範囲でよじ登れる場所を見つけるのは、難しくありません。
それに、海抜3メートルだって・・・水面下や、まして深海に沈んでいるのと比べれば、実は恵まれておりまする。
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