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“しつけ”の意識改革!親は“叱る”をやめて“諭す”存在になれ

子どもの“しつけ”には
親が『怒る・叱る』イメージがありませんか?

自分の感情が抑えきれていない「怒る」に対し、
子どもの行動に対して「叱る」ようにしている
という人も多く、親や家庭によって
“しつけ”の考え方はさまざま。

しかし、本来“しつけ”とは
子どもにマナーや社会のルールを教えて
自分で守れるように導いていくこと
です。

怒って子どもに八つ当たりすることでも、
叱って子どもの行動を強く責めることでも  
ありません。

もちろん
状況によっては親が強く叱る必要があるかもしれませんが、子どもの行為にいちいち腹をたてて、感情にまかせて怒鳴ったり手をあげてはいけないんです。


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厳しい“しつけ”は必要ない

日本ではしつけに関して
「体罰は仕方ない」と正当化している親が
多く存在します。

その理由のひとつに
・自分も同じようにされてきたから
・言うことをきかないなら仕方ない
・自分の子だから体罰はOK
と考えています。

怒り、叱られて大人になった今
「厳しく叱ってもらってよかった」
という意見もありますが、
これは虐待児にも見受けられる反応と同じです。


『自分(子ども自身)がダメな人間だから親が厳しく叱ってくれている』
と親から愛されていると考える傾向が。

親を肯定することで、自分でも気づかないうちに自己否定をしているんです。


特に恐怖によるコントロール(支配)は
DVやイジメと同じ。

絶対に逆らえない強大な力によって命令され、
自分は納得していなくても、罰が怖いから従うしかないんです。


社会的に弱い立場にある子どもは、親によって守られる存在であるはず。

感情のままに怒鳴ったり、手をあげたりといった行為は単に恐怖心を与えるだけです。


親が良かれと思ってしている「厳しいしつけ」は目には見えないけれど、
子どもの心を強く傷つけてしまっています。

こんな子育てが本当に            
「良いしつけ」といえるでしょうか。


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子どもが気づくまで何度でも言い聞かせる

社会のマナーやルールを教える「しつけ」に
必要なのは、分かるように諭すこと。

諭すとは…目下の者に物事の道理をよくわかるように話し聞かせる。納得するように教え導く。


子どものしたことを叱り(責め)続けると、
「自分は悪い子だ」と思い込んで
自己肯定感が低い子になってしまいます。


ルールを守る意味を知ってもらうこと
・どんなルールがあるのか
・ルール違反をすると、どうなるのか
・守ることでどうなるのか
・ルールを守るためにどうすればいいのか

子どもは何度も同じ失敗をします。
考えたら分かりそうなことでも、
状況がちょっと違えば子どもにわかりません。



大人でも初めてのことや、原理がよくわからないことを理解するのは時間がかかります。

いろんなケースで何度も同じような失敗を通して
少しずつルールを学んでいくんです。


大切なのは、子どもの気持ちをくみとりながら
理解力に合わせて説明すること。

「“キチン”としなさい」
「“シャン”としよう」
なんて言っても何がキチンとなのか、
どうしたらシャンとできるのかなんて
経験のない子どもたちに
分かるはずがないんです。

逆にいえば…
出来るだけ具体的に
『何をどうすればいいのか』
を伝えることで、
“キチン”と“シャン”との概念がつくられて
行動できるようになっていきます。


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教え導く“しつけ”はどういうものか

子どもが冷静に自らの言動を振り返り、    
今後どう行動すればいいのか考えるように   
親が導いていくことです。

では親が怒ったり、叱ったりせずに
“しつけ”をするにはどうすればのいいのでしょうか。

今回は『〇〇が物を投げて△△に当たった』
ケースで考えてみましょう。


子どもたちの感情を汲み取り、落ち着かせる

△△に「どこに当たったのかな?痛かったね。ケガはしてないから大丈夫だよ。」

まずは、
ケガをした子の状態を確認して落ち着かせます。
大したケガではなくても、
驚いて泣いちゃう子もいます。

興奮しているとケガしていることに気づかないことも。必ず目で見て確かめてくださいね。

〇〇には「ケガさせちゃってビックリしたね。大きなケガはしてないみたいでよかったね。」

ケガをさせた方も、
思ったより大変な事態になってビックリしていたり、
罪悪感で押し潰れそうになっていたりします。

ワザとだったにしても、           
ケガをさせるつもりはなかったにしても、
自分の行動で何が起きたか(事実)を伝えます。


なぜその行動をしたのかを話してもらう

〇〇に「どうして物を投げたの?何か嫌なことやツライことがあったのかな?」

その行為に至った経緯を聞き出します。
「誰が悪い」とか責めるのではなく、
落ち着いて話を聞くだけです。

泣いている子には落ち着くのを待ってから。
あなたの話を聞きたいんだと伝えます。

お互いの気持ちや状況を共有する

「〇〇が投げた物が当たって△△が痛いことになったね。それはこんな理由があったからなんだって。でも、みんなで楽しく過ごせるといいな。どうしたらいいかな。」

経緯が分かれば、
お互いの気持ちを伝えて相手を知ってもらいます。
この経験を積みねることで、
他者の立場を想像し、思いやれるようになります。 

そして、「どうすれば楽しく過ごせるのか」
を考えてもらいます。

お互いの課題を明確化する

〇〇には「人に物を投げるとケガするかもしれないね。嫌だという気持ちを言葉で伝えようね。」

「物を投げると危ない」「嫌なときは言う」など、
〇〇が考えたことを基に        
気づいたことと改善することを        
簡単にまとめてお互いに伝えます。

△△には「これをされると嫌なんだね。人が嫌がることはしないようにしようね。」

「〇〇くんが怒ったから、これはしちゃダメ」 など、△△が考えたことを基に         
気づいたことと改善することを        
簡単にまとめてお互いに伝えます。

お互いに冷静になってそれぞれの立場を知れば、
それぞれに課題を見つけるようになります。

できれば、禁止言葉「しないでね。」よりも
「しようね。」とより良い行為を促す言葉がけができるといいですね。


親として“しつけ”に諭す関わりができると、  
子どもは物事を深く考えるようになります。

それが本来の“しつけ”であり、
社会で生き抜く力になるのです。

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