年末詣
子どもの頃、混雑している時期、場所には出かけなかったので初詣の習慣もなかった。
そして、今の私のお出かけは神社に寄らないことの方が稀だが、その頃は神社にお参りするのは特別なときや旅行で有名な神社の近くに行ったときだけだと思っていた。
でもね。やっぱりね。
明治神宮の初詣に憧れがあった。
12月末、靴屋さんへ出かけた。細身で踵の小さな私の足に合う靴はなかなかなく、パンプスもブーツもその靴屋さんのものを愛用していた。
その靴屋さんの帰り、足取りも軽く歩いていると、明治神宮の前に立っていた。
20年以上前、20代前半のときだったと思う。
その頃はまだ、気など意識したことはなかったが、大鳥居の手前でも奥から流れてくる清々しい風を感じた。
今、思えば、父が混雑・渋滞待つのが嫌い、母はそんな父に付き合うのが嫌、自由に休み取れるのだから大勢と違う時期に休みを旅行を楽しもうという家庭だったが、
私自体が両親のイライラにもたくさんの人のエネルギーにも消耗する体質だったのだ。
「つかれた」という私にも、両親は心配もしイライラもしたのだろう。
神社は年始にご挨拶に伺うところ。すでに掃き清められた感じが伝わってくる年末にお参りしていいのだろうか。
と、よくわからない思考が働いたが(家に帰って母に「神社でお参りしてきた」と言ったら「お参りは年明けてするものでしょ」と言われた。思いこみの伝搬ですね。)
誘われるように本殿まで進み、とっても静かな境内で手を合わせてきました。
その後、近所の小さな神社で年始のご挨拶をするようになるのはもっと先のこと。
これだけたくさんの神社に寄らせていただくようになったのも、娘とお伊勢参りをしてからなので、ここ5年くらいのことです。
その間に、晦日詣でという言葉を知ったけれど、毎月30日にお参りする習慣にはならず、突然出かけて行ったり、お散歩の途中、寄りたくなって寄ったりである。
今月は、新月、満月に合わせて神社巡りをさせていただいた。
今年中にお会いしたい神様、訪れたい場所、まだあるなあ。
12月30日東京は気温が高めの天気予報。晦日に合わせて参拝しよう。
いつもは、歩くの優先の格好ですが、今日はおしゃれして、神様にご挨拶しよう。
ここ数年、神社に参拝する方、年末詣する方増えてますね。
今日も、並んでいて驚きでした。
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