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ありがとうの循環を、仕組みの力で増幅させる【前編】

「不幸な離職を無くしたい」その思いから株式会社アルトでカスタマーサクセスマネージャーとして働く久志本 寛子さん。感謝を送り合うコミュニケーションサービス「thanks!」のマネージャーとして、働く人々の幸福度と組織の生産性を日々考えていらっしゃいます。
今日はその久志本さんにそのサービスの精神、幸福度と生産性の関係などを伺いました!

久志本 寛子さんのご紹介

株式会社アルト  カスタマーサクセス マネージャー
久志本 寛子(くしもと ひろこ)

久志本 寛子(Kushimoto Hiroko)

1989年 東京出身。
学習院大学卒業後、ITベンチャー企業に就職し、スマートフォン広告サービスに携わる。
職場の人間関係や雰囲気が原因の「不幸な離職を無くし、誰もがイキイキ働く社会を創りたい」という強い想いから、誰もがイキイキと働ける社会を実現するため、2018年6月、ITスタートアップ企業である株式会社アルト入社。感謝コミュニケーションサービス「thanks!(サンクス)」のマネージャーとして従事。
その傍ら、挑戦する人をあらゆる角度から応援するため多方面で活動中。
2021年3月、米国Gallup社認定ストレングスコーチ資格を取得し、人の強みに着目したストレングスコーチングをベースとして一人ひとりの能力開発を支援している。また、コミュニティ×セミナー運営やイラストクリエーション分野にも活動の幅を広げている。

いいチームを世の中に増やしたい

荒井:簡単に自己紹介をお願いします!

久志本:株式会社アルトという社員6名の会社で、メインの業務はカスタマーサクセスを担当しております。いろんな分野に足を突っ込みながら、会社全体を良くしていくにはどうすればよいかを考えていく仕事をしています。やっているサービスは、「thanks!」という感謝のコミュニケーションサービスです。

荒井:会社のなかで、従業員幸福度のためにこんな事をしていこうという指針はありますか?

久志本:やっているサービスがサービスなので、いいチームを世の中に増やしたいという思いがあって、それを実現していくために、今何が足りなくてどうしていこうかという視点は全員が持っていますね。

メンバーの良いところを言葉にし、感謝の言葉を送り合う

荒井:久志本さんご自身は、社内で意識していることや、「thanks!」というサービスを提供するにあたってやっていることはありますか?

久志本:2つありますね。1つ目は、自社内に対して心がけていることですが、ビジョンや世界観をあらためて確認するということです。コロナ期間に加わったメンバーとそういう機会を設けたことがあって、そしたらメンバーの参加意欲とか出てくるアイデアが変わったんですね。やはり、リモート中心になったせいで、普段なら職場内でキャッチできていた情報も交換しづらくなっていたんですね。特に新メンバーに関しては「この会社はどういうビジョンをもっていて、thanks!というサービスはどんな世界観で、どういう人たちに向けて何を解決しようとしてるんだっけ」という認識合わせをしようと試みました。「自分は何のために仕事をしてるのか」「こんなことやってみよう」を感じられるように、機会を設定したという感じです。

荒井:それは、代表の方がビジョン交流したり、コミュニケーション機会を増やすといった取り組みだったんですか?

久志本:オンラインだと感情とか熱意が足りなくなってしまいがちなので、コロナ禍ではありますが、カフェに集まって気軽な雰囲気の中で想いを語る機会を設定しました。

2つ目は、私たちがやっているサービスをもっと積極的に活用しようよ、ということです。提供しているサービスthanks!」は、チームの中で感謝の言葉を送りあってポジティブなコミュニケーションを促進するアプリです。そのツールを自分たちでも使いながら、メンバーの良かったところなどを言語化していくことを自身がやっているという感じです。

人間関係に悩む働く人への想いから生まれた、より広く多くの人が幸せになれるためのサービス

荒井:幸福度は可視化しづらくて曖昧ですし、自分にとっての幸せすらも定義するのが難しいと思います。今回のサービスを作ろうと思った背景だったり、まずここから着手しようと思った背景は何でしょうか。

久志本:代表の経験や想いが強く関係していますね。代表は、大手企業に入社したんですが、会社の空気が合わずに4年くらいで退職、海外を放浪したり海外の会社に勤めたりとさまざまな経験を積んでいます。当時はまだ、大手企業を辞める人はレアだったという事もあって、周りの人から、職場における人間関係についての相談を受けることが多かったようなんです。

代表は状況整理が得意なので、話を聞いて一瞬はスッキリさせてあげることはできるけど、何百人の相談にのり続けている中で、「これでは本質的に解決することはできない」と思ったそうです。
そのときに、人が職場を離れる原因のほとんどは間関係なんじゃないか、と気づいたそうです。それで、"この内容でアプリを作れば、より多くの人のために何かできるんじゃないか"と考えたそうです。
日ごろ深く接する人って限られているし、多くの人の悩みを聞くには時間も体も有限です。それなら、仕組み化することでより多くの人が幸せになれるんじゃないか、そう思ってサービスを作ったという感じですかね。

荒井:まさに原体験あってのことだったんですね。

久志本:そうですね、まさに、働く人への思いがある人ですね。

承認しあうことが企業活動を循環させる鍵

荒井:サービス自体で承認や感謝を送りあうというお話がありましたが、そこが大切だと思うのはなぜなのでしょうか。

久志本:承認を大事にしている理由はコンセプトにもつながるものですね。例えばどのような企業やチームであっても、仕事って一人ではできなくて何人かで集まって仕事をしていますよね。社会に向けたサービスを一緒に行っている仲間であることを考えると、承認しあうことは、企業活動を循環させる鍵だと私たちは考えています。

その順番としては、まずチーム内での自分が承認されていることですね。例えば、チームで自分は認められていて、このチームの為に自分は頑張れるというマインドになれる。そうなると、この居心地の良い場所で「次は仕事でこんなチャレンジをしてみよう」という意欲がわいてきます。
すると、お客さんから評価が得られるようになるんですね。「すごく良いサービスだよね」といった言葉を寄せてもらえる。それもお客さんからの承認だと私たちは考えています。自分たちが満たされてくると、お客さんからも承認されるようになってくる。"ありがとう"がたくさん集まると業績も上がる、そういうことだと思っています。この素敵なサイクルを回そうとしている、感謝のコミュニケーションサービスが「thanks!」で、その全ての鍵が ”承認” であると考えています。

荒井:久志本さんの経験でもいいのですが、実際に送り合ったりする中で、モチベーションの変化だったりはありましたか?

久志本:すごくありますね。私自身の話をすると、誰かに喜んでもらいたくて仕事をしているタイプなんです。だから、相手の反応が分からなかったら不安になってしまうんですけど、それが誰かからでも反応があればすごくホッとするし、仕事をしていて良かったと思えます。またやろうっていう気持ちが生まれます。

荒井:プラスの連鎖がいろんなところで多発していくという感じでしょうか。

久志本:そうですね。相手から気持ちをもらっているから、自分も返せるっていうことはあるんじゃないでしょうか。そういう風に率先して感謝の気持ちを表明したり、いかなるときでも他メンバーにプラスに働きかけることができる人って2割と言われているんですね。それであれば、2割の人が送った"ありがとう"や承認を、受け取った人がまた返せるような仕組みを考えればいい。そうすれば循環は大きくなって、チームそのものをプラスの関係性にすることができる。私たちは信じているんですよね。

荒井:なるほど。「thanks!」の輪が広がればチームが変わるということですね。

------ 後編に続きます!お楽しみに! ------

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