“日常的に多くの人を幸せにしたい”だから始めたCHO【前編】
「The World Connected by Special thanks!(大切な人を想う幸せが連鎖する世界を創る) 」というビジョンを掲げ、結婚式のプロデュースや企業の文化醸成サポート事業を行う”幸せ創造企業”株式会社スペサンでCHO(Chief Happiness Officer)を務める佐藤佳織さんにお話を伺いました。
従業員幸福度を高めることで事業成長をサポートすることをミッションとしたお仕事の具体的な内容や、CHO就任から今までの試行錯誤の日々を根掘り葉掘り聞いてきました!
佐藤佳織さんのご紹介
株式会社スぺサン CHO(Chief Happiness Officer)
佐藤 佳織(さとう かおり)
学生時代よりウェディングプランナーを志し、都内大手ゲストハウスにてプランナーを経験。
その後、プロデュース会社にてレストランウェディング、スタジアムウェディング、ホテルウェディングなどのプロデュースを手掛け、2011年にデザイナーと共にフリーランスウエディングユニットLovewBridalを立ち上げる。
10年ほどウェディングプロデューサーとして活動したのち、結婚式以外の領域でも幸せな人を増やしたいという想いから2019年にスペサンに入社。
CHO(Chief Happiness Officer)として社員幸福度を高める施策を企画・運用しながら、社外に対しても幸せに働く人を増やすためのカルチャー醸成のサポートを行う。
ウエディングプロデューサーからのキャリアチェンジ
荒井:今日は第一弾ということで、HAPPY LINK LAB発起人でもある佐藤さんにお話を聞きたいなと思います。(以下、いつも通りにかおりんさんと呼ばせていただきます!)
かおりんさんはウエディングプロデューサーからCHOへのキャリアチェンジをされましたが、きっかけは何だったんでしょうか?
佐藤:元々幸せな空間、幸せなコト創り、みたいな事に非常に興味があって、ウェディングのプロデュースをしていましたが、10年目くらいから”結婚式”という枠組みを超えて、もっと多くの人に幸せを届けられる方法はないか?と考え始めたんです。
結婚式って、基本的には非日常的かつクローズドなイベントなので、もっとオープンで、日常に馴染むアプローチで幸せを感じられる人を増やすチャレンジがしたかった。そこで、着目したのが「働く人」だったんですよね。
幸せを届ける対象を広げた感じですね。この先もっと広げたいけど。
荒井:ひいては、全人類みたいな感じですね。笑
佐藤:そうそう、目指すは全人類!!
”CHO”という仕事との出会い
荒井:働く人の幸福度を高める“CHO”ですが、最近になってようやく認知されてきたかと思うのですが、いつからCHOと名乗り始めたのでしょうか?
佐藤:「働く人を幸せにしたい」と、スペサンの代表に相談したところ「うちでやりなよ!!」とお誘いいただいて、2019年の4月にスペサンに入社し、何から始めれば良いかわからなかったので、手当たり次第に幸福に関する論文を読み漁ったり、色々情報を集めていました。
その中で、世界では従業員幸福度の向上をミッションにしている人達が活躍しているというのを発見して、「お、これじゃない?」とビビッときた感じです。そこから「私、勝手にCHOをとりあえずやりますわ。」と名乗り始めたところがスタートなので、2019年の秋くらいかと思います。
CHO施策の一歩目は「仲間が喜んでくれること」をやる
荒井:かおりんさんが、勝手にCHOを名乗り始めた当時、正解や見本もない中で、何から着手していったのでしょう?大変だったんじゃないですか?
佐藤:「勝手に」という言葉を上手いこと利用して、好きなことをやっていました・・・(笑)
はじめはロジックやエビデンスもないまま、とりあえず一緒に働いている大切な仲間達がどうしたら喜んでくれるか、というところから考え始めました。
スペサンのオフィスは3階建戸建てなんですが、各階のお手洗いが殺風景だからメッセージカードとお花を置くとか、お菓子を買って来て配るとか、その延長で社内売店を勝手に始めてみるとか・・・(笑)
みんな喜ぶかな?きっと喜ぶだろう、っていうのが原点でした。
荒井:すごい・・。まさにまずはやってみる精神ですね。
一番の難しさと苦しさは、「正解がないこと」
荒井:様々な施策を実施する中で、難しいと感じたことや、苦労した点はありますか?
佐藤:この領域で一番難しいのは、”正解がない”ということだと思っています。
「メンバーが喜んでくれるだろう!」と思って始めた施策であっても、実際に喜ぶか喜ばないか、幸福感を感じるかどうかなんて、人によって違うんですよね。当たり前だけど、喜ぶ人もいれば、余計なお世話だと感じる人もいる。
その中で、何を施策として運用していくべきか、効果や結果をどのように可視化するか・・・。正解がない中で正解らしいものを探すというのが一番難しくて、大変でした。
毎回毎回、施策ごとにアンケートを取っていますが、その評価が良かったとしても、それは幸福度が上がったというより満足度が高かった、というだけのこと・・・。
荒井:なるほど、あくまでそのコンテンツに対しての満足度って事ですね。
佐藤:正解がない中でも推進し続けるという事が、成功のキモでもありすごく大変なことでもあります。スペサンのメンバー、とってもハートウォーミングでエモい人達なので、「かおりさんいいね!」って温かく見守って応援してくれたのですが、恐らくスペサンじゃなかったらかなり孤独だったと思います。
仕事みたいな顔してお菓子買い漁ってるけど、この人何してるんだろう、遊んでんじゃねーよ・・・と、冷ややかな視線を浴びると思います。笑
正解がない中で「正解らしいもの」を探し近付いていく
荒井:見えないゴールに向かって突き進み続けるわけですもんね。
そんな中、何かしらの成果指標や計画を立てて施策を実行しているんですか?
佐藤:そうですね。計画を立てて施策を実行しています。今でも正解はわからないから、それ自体が失敗なのかもしれないけど(笑)
どのような指標を導入したら、正解に近そうな答えや、それに近づくきっかけが生まれるんだろう・・・といろんな指標をアンケートに反映してみたり。試行錯誤して、みんなにも協力してもらいながら、きっとこうだろうという仮説を立てていくうちに、仮説の精度も上がって来ていると思います。
「幸福ですか」という質問に、5段階で評価をつけてもらえば定量的な幸福度は見えた感じがするけれど、そもそもそれが正しいかもわからないし、課題もわからないですよね。あまりにざっくりすぎる。
でも、もう少し質問を具体的にして「毎日の仕事の中でやりがいを感じていますか」とか、幸福に結びつく色々な要素を含んだアンケートにしていくと、だんだん精度が高くなっていくので、どこに課題がありそうかも分かりやすくなって、施策も打ち易くなると思っています。
------- 後編に続きます!お楽しみに!! -------
HAPPY LINK LABとは?
HAPPY LINK LABは、株式会社スペサンが運営している無料オンラインコミュニティです。幸せに働く人を連鎖的に増やすために各企業の経営者や人事担当者などが集い、幸せに働くための情報交換や事例の共有などを行っています。参加はこちらから😊
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