自分の思うように、自分の人生を選択出来る社会へ【前編】
"個々の描く人生を実現できる世の中を作る"という素敵なビジョンを掲げる「株式会社Life Designing」を起業し、自分の思い描く人生を実現できる人を一人でも増やすために、意志をもって働く人の支援とそのための環境作りを続けている、吉田英司さんにお話を伺いました。
このビジョンはどこからやってきたのか、エネルギッシュに企業を複数立ち上げて、事業を推進していく吉田さんの思い描く社会について聞いてみています!
吉田英司さんのご紹介
株式会社Life Designing
Co-founder CEO 吉田 英司(よしだ えいじ)
東京大学教育学部卒。インターネット証券会社で勤務後、株式会社ビービットにてバックオフィス業務全般と海外拠点の設立に携わり、駐在員として台湾で1年間勤務。2015年よりマーサージャパン株式会社にて組織人事コンサルタントを経験後、株式会社WACULに参画。経営企画本部長・人事担当執行役員として、人事・採用関連全般と全社タスクフォース推進など幅広く担当。 2019年5月、株式会社LIFE DESIGNINGを設立。組織人事制度構築、事業企画、業務プロセス改善等、幅広いプロジェクトに携わりながら、2020年1月には働く場所の自由化を目指す株式会社AnyWhereを共同創業。
働く幸せの先にある、人生の豊かさ
荒井:ではまず、簡単に自己紹介と事業内容についてお願いします。
吉田:はい。私は現在、4つの法人に関わっています。
2年くらい前まではずっと会社員をやっていたんですが、そこから「株式会社Life Designing」という会社を立ち上げて、その次の年くらいに「株式会社AnyWhere」という"働く場所"にスポットを当てた会社を別の共同経営者と立ち上げました。
「株式会社WORK LAB」という会社は、働き方や、どういう働く環境であればより働きやすくなるか、もっと人の想像性が高まるのか、といったR&Dみたいなことをしている会社です。
そして「株式会社PerkUP」では、端的に言うとワーケーションのプラットフォームを作ろうとしているんですね。企業の合宿向けの宿を探すのは結構大変ですよね。それをこちらで手配すると同時に、研修講師や現地のアクティビティに連れていってくれる人などをマッチングするサービスです。企業の合宿体験やオフサイト体験をより充実した形にアレンジ出来るようなプラットフォームを、この夏くらいを目指して準備しています。
色々と多岐にわたっていますが、全体として、働き方もしくは働く場所だったり、そこでどういう人の繋がりが出来るか、という事業を全体としてはやっているという感じです。
起業のキッカケは「一緒に働く仲間との良質な体験が、人生をより豊かにする」という強い想い
荒井:ありがとうございます!全ての会社を通してキーワードとなっている、"働き方" や "働く場所" などには、以前から興味関心があったのでしょうか。
吉田:それが、実はずっとあったわけではないんですよ。
これまで5社くらいに勤めたんですが、人事に関わったのは本当に最後の方で。いくつかの会社立ち上げに関わったり、経理やコンサル、バックオフィスなどの多数の領域を経験してきました。たくさんの経験を積んで、それから自然と人事を任されるようになりました。それから徐々に人事、途中からはマネージャーや役員をやったりと、一緒に働く人たちの働き方や人生について考える機会が増えていったという印象です。
さまざまな体験を積み、共に働く仲間を見る中で、"働いてる時間って人生の中で長いんだ" ということに気づきました。それと同時に、それは人を不幸にも幸福にもできる、自分の人生にとっても他者にとっても大切な要素なんだと思い当たりました。"一緒に働くという体験が良くなれば、人生の豊かさも上がっていくんじゃないか"と考えるようになりましたね。
荒井:それから起業を意識されるようになったんでしょうか?
吉田:あとは自分自身が、一緒に働く仲間に対する思いが異常なほどに強いというのもありますね。仲間のことを最優先に働きたかったので、そうすると既存の組織の中で働くのは難しいかもしれないと思って、1ミリも考えていなかったのですが起業に至りました(笑)。
Life Designingという会社を立ち上げて、働く場所や環境も大事だな、と思い始めていた頃に、コワーキングスペースというものが出てきて、すごく面白い場だなと。組織内の閉じた人間関係だけでなく、働く場所や共に働く相手を選択できる、という点に可能性を感じました。
そんな時に、ビジネスマッチングアプリのyentaを通じて、現AnyWhere代表の斎藤さんにランチに誘っていただきました。すぐに意気投合して、「いつか一緒に何かしたい」という流れになったんです。当時はお互い会社員だったんですが、コワーキングスペースに関する活動をいくつか共にするようになりました。その中で自分たちのやりたいことも見えてきて、「場所を起点として人がつながっていくプラットフォームを作りたい」という話になり、1年越しでAnyWhereという会社を立ち上げました。今はメンバーが20人くらいいるんですが、働き方もさまざまです。フリーランスや副業、あとは自分の会社を経営しながら働いている方もいらっしゃって、在住が日本ではない方々も在籍しています。
荒井:すごいグローバルですし、面白い形態の組織ですよね。
吉田:そうですね、固定のオフィスも持っていないので、たまにあって話したいときはお寺に集まったりしています(笑)。
コワーキングスペース最大の魅力は、その場所に関わる「人」
荒井:私もコワーキングにはとても興味があります!
例えばUターン帰省の人など、自分の地域を盛り上げたいという思いで、コワーキングスペースを立ち上げたいという人は結構多いんですが、全体設計が無いまま立ち上げると、結果としてうまく活用されずに箱だけが残るケースもあるのかなと。
吉田:そうなんですよね。
場所を作れるプレーヤーは沢山いるのですが、そこから人のつながりを作っていけるノウハウをもっている人はなかなかいなくて。
なので、いい場所なのに活用できていないという、もったいない場所はたくさんあるんですね。
僕らは、一番大事なコンテンツはその場所に関わる「人」だと思っています。どんな人がそこにいて、誰が運営しているのか。それが見えることでつながるものってたくさんあると思うんですよ。だから、人を可視化して、連携したりコンタクトをとったりできるプラットフォームを作りたいと思って、去年の10月くらいに、「TeamPlace」というサービスをリリースしているんです。
荒井:それはまさに、コワーキングの可能性を広げるサービスですね!
------ 後編に続きます!お楽しみに! ------
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