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“日常的に多くの人を幸せにしたい”だから始めたCHO【後編】

HAPPY LINK LABの発起人でもあり、”株式会社スペサンでCHO(Chief Happiness Officer)を務める佐藤佳織さんのインタビュー後編です!
前編はこちらからご覧ください!

幸福度を測るためには、定量・定性の両視点が大事

荒井:幸福度調査の結果を紐解いていく作業のベースにあるのは、論文を読んだり記事を探してみたり、多くの事例をみる中での学びなんでしょうか。

佐藤:そうですね。初めは手当たり次第に論文を読んで、自分で解釈して、それを一つ一つアンケート項目や施策に落とし込んでいたのですが、全然体系化されていなかったんです。
最近は、研究機関がお金をかけて答えを出したものがあるので、そこは押さえつつ、常に研究は進んでいくので、感度高くキャッチアップして、数値面で見る部分に関してはエビデンスを上手く活用するという感じです。
とはいえ、人が関わっている以上、数値だけで測りきれない部分も多くあると思っています。
なぜ5段階評価の中で「3」にしたのか?そもそもあなたの中の3ってどれくらいなんですか?といったことは聞かなかればわからないので、スペサンではアンケート調査をしたあとに、定性インタビューを合わせて実施しています。

荒井:それは一対一でやってるんですか?

佐藤:今はまとめてやっています。それも試行錯誤を重ねながら。
はじめはみんなでzoomを繋げて、順番に意見を話してもらっていたのですが、zoomだと話しづらそうだから、jamボードがいいかな、チャットがいいかな・・・と、どうやったら意見が出やすいかということを考えて、毎回変えています。

幸せに働ける良質な組織文化は、事業成長にもつながる

荒井:ほんとに試行錯誤の繰り返しなんですね。
スペサンは、社内カルチャーをすごく大事にされていますが、その醸成にCHO施策が大きな役割を担っていると思うのですが、そもそも良い文化ってってどのようなものだと考えていますか??
また良い文化が醸成されているとどのようなメリットがあるのでしょうか?

佐藤:文化そのものについては、人が集まってきて、そこで様々な判断や行動、コミュニケーションを繰り返す中で蓄積された暗黙知みたいなものだと思ってもらうとよいでしょう。そう思うと、文化がないということはなくて、家族やクラスの中にも文化らしきものは存在しているんですよね。

じゃあ会社における質の良い文化は何かというと、ビジョンとかミッションとか、会社が大切にしている価値観に沿った暗黙知が沢山あるかどうかがポイントになると思います。

質の良い文化が醸成されていれば、そもそもビジョンやミッションへの共感度が低かったり、価値観が違うということも起こらないと思いますし、ビジョンやミッションを達成するための行動や働き方やスタンスもバリューに紐づけられるので、バリュー体現度が高まったりするのではないかと思います。

そうすると、なぜその仕事をするのか、なぜこの会社にいるのか、というパーパスをしっかりと意識しながら、目標に向かってバリュー体現度高く、日々の仕事に取り組める状態になるので、働いている自分達も嬉しいですし、会社としても事業成長に繋がるのかなと。

荒井:確かにバリュー体現度が高く、企業の方向性と自分の方向性が一致してくると、仕事のやりがいであったり、働く上での幸せに繋がっていくという事ですよね。

佐藤:みんなが幸せに働くことができる良質な文化が醸成される段階で、メンバー個人の行動やスタンスなども変わってくるので、事業成長にちゃんと繋がる。
だから、企業でしっかり従業員幸福度を高めていく必要がある、ということだと思っています。

「幸せに働くこと」に向き合う仲間たちへのメッセージ

荒井:ありがとうございます。

最後に、かおりんさんのようなCHO役職の方はもちろんのこと、HAPPY LINK LABメンバーをはじめ、同じ想いを持って頑張っている方に、かおりんさんからメッセージを頂けますか?

佐藤:大きい会社にせよ、コンパクトな組織にせよ、まず手をあげて、旗を振るのって少人数からだと思うんです。まず誰かがはじめて、小さな成功を積み上げていく。

他の業務もある中で、断念してしまったりとか、冷ややかな目で見られることもあったりすると思いますが、誰かが幸福に働くということの重要性を認識して、旗を楽しそうに振り続けていると、なんか楽しそうなことしてるじゃん、といって、少しずつ仲間や共感してくれる人が増えてきて、連鎖的に繋がっていくと思っています。

だから、小さくてよいのでまず旗を振る、そして、降り続ける。

HAPPY LINKの仲間は同じ志を持っている人達だと思うので、お互い相談したりナレッジ共有をしながら、誰よりも楽しんで旗を振り続けるということをしてみてほしいと思っています。そのために出来ることはHAPPY LINKでサポートしたいと思っています!

荒井:ありがとうごございました。あっという間に時間が過ぎまして、今日は素敵なお話をありがとうごございます!

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株式会社スぺサン CHO(Chief Happiness Officer)
佐藤 佳織(さとう かおり)

kaorisato_プロフィール写真

学生時代よりウェディングプランナーを志し、都内大手ゲストハウスにてプランナーを経験。
その後、プロデュース会社にてレストランウェディング、スタジアムウェディング、ホテルウェディングなどのプロデュースを手掛け、2011年にデザイナーと共にフリーランスウエディングユニットLovewBridalを立ち上げる。
10年ほどウェディングプロデューサーとして活動したのち、結婚式以外の領域でも幸せな人を増やしたいという想いから2019年にスペサンに入社。
CHO(Chief Happiness Officer)として社員幸福度を高める施策を企画・運用しながら、社外に対しても幸せに働く人を増やすためのカルチャー醸成のサポートを行う。


HAPPY LINK LABとは?
HAPPY LINK LABは、株式会社スペサンが運営している無料オンラインコミュニティです。幸せに働く人を連鎖的に増やすために各企業の経営者や人事担当者などが集い、幸せに働くための情報交換や事例の共有などを行っています。参加はこちらから😊

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