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自分の思うように、自分の人生を選択出来る社会へ【後編】

自分の思い描く人生を実現できる人を一人でも増やしたい!意志をもって働く人の支援とそのための環境作りに熱を注いでいる、HLLメンバーの一人。
株式会社Life Designing」 Co-founder CEOを務める吉田英司さんのインタビュー後編です!前編はこちらからご覧ください!

自ら起業して実現させた「一緒に働く仲間」を重んじた組織体制

荒井:少し前のお話に戻りますが、先ほどの会社員時代のお話で、”一緒に働く仲間に対する思いが異常なほどに強いので、通常の会社組織だと難しいかも”とおっしゃっていましたが、今の吉田さんの会社は、具体的にはどんな体制で、どんな事を提供しているんでしょうか?

吉田:Life Designingは、プロフェッショナル集団としてやっていて、私が代表ですが、共同経営者の澤田さんは独立してるデザイナーで、週3はフリーランスデザイナーで、週2はLife Designingとして働いています。他にも、UXと組織人事のプロの方がいたり、これから立ち上げるキャリア教育の事業に関わっている人も含めると、メインは4,5人くらいのメンバーで働いています。

内容としては、個人のスペシャリティを活かしたコンサルティングを多岐に渡ってやっています。私は人事制度がメインですが、人事制度は働き方にも関わってきますので、「企業とそこで働く人の関係をいかに良くしていくか」という観点でやっています。

「幸せに働く」ことへの世の中全体の関心

荒井:CHOという職種が知られてきたり、最近では幸福度について話題になる事も増えてきました。「幸せに働く」とはどういうことなのか、会社の中でどう定義すればいいものか、どういった設計をしたらよいのか、といった相談もあったりしますか?

吉田:働き方という文脈ではありますね。もっとフレキシブルに働きたいというのは多くの会社が検討していて、そういったことを意識されるクライアントも多いです。従業員のハピネスについては、今後ますます注目されるだろうと思いますね。

クライアントとの相談の中でも、これまでの "会社と従業員" という関係を一新して、真に従業員が満足できる関係性を探る、という目線で見つめなおしていただくことも多いです。世間の意識もそういった方向に動いていると感じることは多いです。

"自分の思うように、自分の人生を選択できる"ことが幸福感につながる

荒井:最近だと、幸福度を指標化していくツールなどが出ていますが、実態を正確に計測することは難しいですよね。例えば5段階評価でも、人によって判断規準が違ったりするわけですが、"幸せに働く"ということについて吉田さんはどう捉えていらっしゃいますか?

吉田:おっしゃる通り、測り方や定義の仕方は様々だと思いますが、個人的には「自分で選択ができるか」というのが、かなり大きいと思っています。

なんとなく状況的に仕方なくその仕事をやっているのか、それとも、自分で選んでやっているのか。同じ仕事でも、その違いが満足度や幸福感に大きく関わってくると思います。
であれば、その人が望んだ形に、"自分の思うように、自分の人生を選択できている"ということが一番幸福に近い形なんじゃないかと考えています。だから、それが私たちの会社のビジョンそのものになりますね。

荒井:どうすれば自分はハッピーと感じるか。意外と難しいですよね。

吉田:意外と、自分でも分からないものですよね。従来型の企業にいると、その中での立ち位置とか人間関係によって、自分の幸せも規定されてしまうことって多いと思うんですけど、例えばそこで昇進して、年収がちょっと上がってっていうのが本当にハッピーなのかは、自分自身で気づいて、考えるしかないんですよね。もしかしたら年収半分でも良いから、リモートワークできる形で田舎に住んだほうが全然良いとか。

それは会社目線でいうと、色々な選択肢を許容することですよね。例えば、時間的な自由度を持たせるとか、必ずしも出社しなくてもリモートワークを可能にするとか。従業員に対して選択肢を提供することはできると思います。ただ、その提供された選択肢の中でどのような選択をして、自分の人生をどのように描くのか。これは本人次第なので、両方とも必要で、どちらも大切だと思います。

今までがちょっと、会社として縛りすぎていた部分があるんじゃないかとも思います。その一方で、自分自身や家族にとって幸せな形は何なのかということを、あまり考えたことも、考える機会すらなかった、という人も多いんじゃないかと思うんですよね。
そのあたりの部分は、ハッピーリンクラボがやっているような情報発信であるとか、もしくは考え方や実践例を世に示すことが大事だと思っています。

Life DesigningAnyWhereもそうですが、会社の枠の中に個人があるというよりも、個人の生き方があって、その中の共益に関するところでチームになるという考え方が基本です。そういった形でも仕事や事業が成立しますよ、という実例を作れることがすごく大事だと考えています。

荒井:個の幸せがあってこその企業としての成功ですね、素敵なお話をありがとうございました!

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株式会社Life Designing
Co-founder CEO 吉田 英司(よしだ えいじ)

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東京大学教育学部卒。インターネット証券会社で勤務後、株式会社ビービットにてバックオフィス業務全般と海外拠点の設立に携わり、駐在員として台湾で1年間勤務。2015年よりマーサージャパン株式会社にて組織人事コンサルタントを経験後、株式会社WACULに参画。経営企画本部長・人事担当執行役員として、人事・採用関連全般と全社タスクフォース推進など幅広く担当。 2019年5月、株式会社LIFE DESIGNINGを設立。組織人事制度構築、事業企画、業務プロセス改善等、幅広いプロジェクトに携わりながら、2020年1月には働く場所の自由化を目指す株式会社AnyWhereを共同創業。

HAPPY LINK LABとは?
HAPPY LINK LABは、株式会社スペサンが運営している無料オンラインコミュニティです。幸せに働く人を連鎖的に増やすために各企業の経営者や人事担当者などが集い、幸せに働くための情報交換や事例の共有などを行っています。参加はこちらから😊

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