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来年度公募される補助金の内容をおさらいしておこう|ものづくり補助金

皆さんこんにちは!ようしゅう|中小企業診断士です。

令和6年11月29日に令和6年度補正予算案が閣議決定され、「中小企業生産性革命推進事業」が来年度も継続されることが発表されました。

中小企業生産性革命推進事業は、①ものづくり補助金、②IT導入補助金、③小規模事業者持続化補助金、④事業承継・M&A補助金(旧事業承継・引継ぎ補助金)の4つの補助金を含んだ事業の総称であり、これまで数年間に渡って定期的に公募されてきた補助金です。

来年度以降はなくなるんじゃないか?との噂もありましたが、無事に継続されることが決まりました。

しかし、昨年の例を見ると補助金によっては公募締め切りが春先(3~4月)とすぐに公募終了してしまう可能性もあります。

そこで、本日は「中小企業生産性革命推進事業」の各補助金のポイントと事例を通じてこんな補助金ですよというのをお伝えしたいと思います。

締め切り間際に提出すると「事業計画書を頑張って作成したのに、書類不備で落ちてしまった」ということもありますので、補助金申請を検討される方は「どの補助金を活用するのか」を選定し、余裕を持って準備されると良いかと思います。
 


①ものづくり補助金のポイント

補助金の王道とも言える「ものづくり補助金」

正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と言います。

主に製造業が新たな設備を導入する際に活用できる補助金で最大8,000万円の高額な補助金です。

中小企業がよく活用する累計として①省力化(オーダーメイド枠)と②製品・サービス高付加価値枠というのがあります。
 

①省力化(オーダーメイド枠)とは

人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援

省力化(オーダーメイド枠)は簡単に言えば「工程の自動化」に繋がる設備導入が対象になり、既存の設備更新でも活用できます。

例えば、現在自動車部品を製造するために人手で5工程かかっている作業があるとします。それを新たな設備を入れる事によって5工程のうち3工程を自動化することができ、人手不足の解消に繋がるようなケースです。

また、省力化(オーダーメイド枠)の場合、メーカー既製品ではなく、その工場に合わせた特注品(一部カスタマイズでも可)であることが要件になっています。

設備導入による省力化効果(人件費に換算していくら浮くのか?)を数値で算出する必要がありますので、ご注意ください。
 
 

②製品・サービス高付加価値化枠

革新的な製品・サービス開発の取組みに必要な設備・システム投資等を支援

製品・サービス高付加価値化枠は、新製品や新サービスの開発を伴う設備導入であり、単なる既存の設備更新は対象になりません。

ものづくり補助金は「製造業しか申請できない」と思われがちですが、実際はそうではありません。

サービス業や農業、飲食店なども対象になります。
特に農業分野は意外と多い印象です。

実際の採択事例:
北海道北斗市の特別なお米と⾧ネギをより多くの人に届けたい!
いつでもどこでもフレッシュで美味しいサンドイッチを召し上がれ
オンラインヨガレッスンでのAIを活用したフィードバックレポート自動生成サービス

ものづくり補助金第18次公募採択者一覧より

意外に知られていませんがこうしたサービス事業者の場合は、省力化(オーダーメイド枠)とは事業計画書の記入方法が異なるため注意が必要です。

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