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補助金に関して最近分かったことをまとめてみた。|中小企業診断士

皆さん、こんにちは!ようしゅう|中小企業診断士です。

「補助金ブーム」と揶揄されたここ数年ですが、最近は少し落ち着きの様相を呈しています。

私のところには相変わらず毎日のように「何か使える補助金ありませんか?」という相談は届きますが、現状では中小企業省力化補助金が有力であり、それ以外は情報待ちという状況になっています。

来年度は補助金があるかどうか分からないとの噂もあります。

そこで、本日は色んな方と情報交換をする中で話があった補助金に関する話を独り言的に記してみたいと思います。

どこまで本当の話かは不明ですので、あくまで参考程度に聞き流してください。
 
 

ものづくり補助金は来年度なし???

2013年から制度が開始された「ものづくり補助金」は、まさに補助金のトッププレイヤーを担ってきた存在です。

毎年コンスタントに予算が計上され、申請数も安定していました。

しかし、「行政事業レビュー」という国の事業を精査する意見交換会では、有識者から毎年「ものづくり補助金の効果」に対して疑問を呈されていました。

コロナ禍によって事業再構築補助金がクローズアップされたことで、補助金全般の効果について問われることとなり、当然ものづくり補助金についても言及がされました。

実は、ものづくり補助金は〝地域事務局制度〟を採用しており、国の事務局に提出する前に各都道府県に設置されている「中小企業団体中央会」が監査をすることで事業再構築補助金よりもキメ細かい書類の審査や報告サポートなどをしてくれていました。

しかし、私がその中小企業団体中央会の検査員から聞いた話によると、「地域事務局は来年2月で解散します。」とのことでした。

これが意味することは…

おそらくものづくり補助金の制度廃止かな?と思います。

事業再構築補助金よりもしっかりとした地域事務局制度をわざわざ失くして、継続するということは考えづらいですので、おそらくはそういうことかと…
 
 

事業再構築補助金も激ムズ化???

計算上、まだ予算が余っているはずの事業再構築補助金に関してですが、こちらも国のある機関で働ている知人から聞きました。
 

来年度以降は補助金のハードルがめちゃくちゃ高くなるらしい。。
 

事業再構築補助金があるかどうかは分かりませんが、仮に公募があったとしても、審査が超難しくなるとの話を聞きました。

これに関しては、最近のAIの進歩などを見ると当然かなと思います。

もはやChatGPTなどの生成AIに聞いてしまえば、それなりのものが作れてしまいます。

技術的にはAIチェックにより重複やコピペなどは分かるみたいですが、それを何千、何万件とチェックするのは現実的ではありません。

そうなると自力で考えて書いたのか、AIに任せて書いてもらったのかが区別できず、補助金のための事業計画書が更に増えることになってしまいます。

事業再構築補助金なども一部申請者にはプレゼン審査が入ったりと審査が厳しくなっていますが、そうした傾向は今後も続き、より一層厳しい目でみられるようです。
 
 

小規模事業者持続化補助金はプロが書いたらアウト??

小規模事業者持続化補助金は、その名の通り小規模事業者が販路開拓などを行う際に活用できる補助金です。

関係者に聞くとさすがにこの補助金は来年もあるのではないかという声が多いです。

しかし、この補助金は他の補助金と異なる部分があります。

それは認定支援機関ではなく、商工会または商工会議所に確認・支援をしてもらうという点です。

これには、小規模事業者自らが商工会や商工会議所と相談しながら、頑張って自力で申請してほしいという想いが込められているそうです。

実はこの補助金の場合、明らかにプロのコンサルタントが作成した事業計画書の場合、不採択になるという都市伝説があります。

公募要領にも下記のように記されており、事業者自身が計画作成をしないなど趣旨に添わない申請は不採択となると公言されています。

このあたりのニュアンスは非常に難しいですが、傾向として「商工会地区」でプロのコンサルタントが作成した計画書は不採択になりやすいと噂されています。

実際に私の知るところでも、これなら通るだろうなぁ~と思った案件でも、商工会地区で申請し、不採択になったというのを何度か見ています。

これはたまたまなのか、プロが書いたと判断されたのか真偽は事務局にしか分かりませんが、そういう傾向があるのは確かかなと思います。
 
 

事業化状況報告は期限までに必ず提出しよう!

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