美しい強さとは、深い愛情から生まれる。
ジャカルタキャリアカフェ 主催の「薄井シンシアさん特別セミナー」
を開催した。私の中では今年最後のビッグイベントだ。
今まで、シンシアさんのお話を聞くたびに、思っていたことがある。
シンシアさんの凜とする美しさと、暖かさと強さ。
それは、一体どこから来るのだろう。
専業主婦を経て、素晴らしいキャリアを歩んでいるシンシアさん。
どうやったら、シンシアさんのようになれるんだろう。
専業主婦の時は、どうやってモチベーションを維持していたんだろう。
専業主婦の今の私。家族のため、子供達のために自分の時間を使う。
子育ては、期間限定のプロジェクト。一生の中で一番幸せな時間。
頭ではわかっている。でも、いつも不安がつきまとう。
『私、社会から落ちこぼれていないだろうか、仕事する自分に戻れるのだろうか』
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シンシアさんとの出会い
シンシアさんのお話は、2020年の夏に初めて聞いた。
それまで、著書「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」を読んでいたが、
ジャカルタに住む私は、シンシアさんのセミナーを聞く機会がなかった。
でも、今年の夏、遂に、オンライン上で、シンシアさんのセミナーに参加できる
チャンスが巡ってきた。
衝撃だった。すごかった。すっかり虜になってしまった。
それから、縁あってシンシアさんの立ち上げた「First Step」という活動で
ご一緒させていただくチャンスをもらった。
シンシアさんと話すたびに、元気や励ましや学びをいただいた。
シンシアさんからの学びを、私の大切な仲間たちに伝えたい。
シンシアさんの言葉を、私の大切な駐妻仲間たちに届けたい。
そう思い、今回のセミナーを企画した。
実は、自分が主催したにも関わらず、
「私のファシリテーションで、
シンシアさんの魅力を参加者に十分にお伝えすることができるだろうか。。。」
と不安がいっぱいあった。
セミナー前には、運営メンバーと何回もMTGを重ねた。
私なりに、彼女たちにもシンシアさんの魅力を伝えていたし、
皆、シンシアさんの書籍を読んでいた。
シンシアさんを交えた事前MTG(オンライン)では、その場にいた全員が
その人柄に、すっかり魅了され、みんなファンになってしまっていた。。
また、申し込みが始まったと同時に、
「以前からシンシアさんの大ファンでした!」とか、
「この日のために、予定をずらします!」
「時差の関係で早朝だけど頑張って起きます!」といった参加者から声も聞こえ、
その期待度が高まり、私のプレッシャーも高まっていった。
そして。当日。
「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」の本を中心に、話を進めていく。
シンシアさんのエピソードやマインドに、私たちは熱心に耳を傾けた。
そして中盤。運営メンバーが
「シンシアさんの、その強さや筋の通ったスタンスは、
娘さんや家族への愛情から生まれたものではないでしょうか?」
と問いかけた。
それを聞いた時、ああ、そうか。そうだったのか。。と納得する自分と、
私の中での「強さ」を作る、「キャリア」を作る定義が変わっていった。
シンシアさんは、専業主婦後の再就職とその後のキャリアアップについて
フォーカスされることが多い。もちろん、それは、本当にほんとうにすごい。
でも、実は、誰よりも子供や家族と向き合い、
その時間を大事にしてきたし、「今も」そうで、
シンシアさんの本当の魅力は、その愛情と暖かさにもあるのだと思う。
例えば、度重なる「転勤」に伴う家族の環境の変化を、家族の誰よりも
先に受け入れ、家族がすぐに学校や職場に馴染めるようにその土地(外国)での
生活を立ち上げる。簡単にいうが、これは、並大抵のことではない。
以前、シンシアさんが、
「転勤に伴う生活の立ち上げは、中小企業のスタートアップのようだ」
と表現されたことがあるが、まさしく、その通り。
物件を決め、各業者との交渉や、その物件の周りのリサーチ。
考えてみれば、事務所の移転とまるで変わらず、そういえば、
総務部がそんな仕事を担っていたっけ。しかも、シンシアさんの場合は、外国だ。
「専業主婦の時の経験は、その後の就職の「土台」になる」
私は、ジャカルタで、再就職するために「仕事に関するスキル」を
維持し向上させることを、目標やコンセプトにして活動している。
もちろん、育児や家事にも向き合っているつもりだが、
正直、意識的にはそこまで深くコミットしていないし、関わっていない。
それは、自分が自分の中で「家事・育児」というものに対して、
どこか軽んじていたし、それを一生懸命やったとて、
復職にはつながらないと思っているからだ。(実際そうだったとしても)
でも、実は、それを言い訳にして、
自分の中で逃げている部分もたくさんあるのだと思う。
自分の敵は自分なのよ。
その通り。私は「今の私自身」を軽んじ、甘やかしているのだ。
社会から取り残される不安感。
そこから逃げるように、
目の前にある、私のやるべきことから、逃げている。
仕事だったら、嫌なことだってやらなきゃいけない。
逃げることなんて許されるはずないのに。
「私の」専業主婦の仕事を軽く見ていたのは、私自身だったのだ。
たくさんの愛情と励ましの言葉と。
ジャカルタと日本とそして世界から参加してくれた人たちに。
そして、シンシアさんに。
今日のこの時間を授けてくださったことに心から感謝したい。
私は私の目の前のやるべきことを。
目の前にいて、手の届くところにある暖かな子供達に向き合うことが
私のこれからのキャリアの土台にしていきたいし、そういう世の中にしたい。
いつか、シンシアさんのような、
暖かく美しくしなやかな強さを、私も手に入れたい。
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