専業主婦から見えるインドネシア
専業主婦から見えることを、綴っていこうと思います。
第一回目の今日は、インドネシアのイオンモールについて。
インドネシアには、AEONモールが3店舗あります(2020年12月現在)
2015年の第一号店の出店時には、「え!あのAEONが来るってよ!」と、
在留邦人界隈では、ビッグニュースでした。
インドネシアは、日本の食材や日本クオリティの物資に乏しく、
AEONが来るってことは、トップバリューも来るのでは?!!と、その日を指折り数えて、待ち望んでいました。
開店時は、日本のテレビでも取り上げられるほど。
「イオンに行った?」「まだ行ってないの?!」という話で持ちきりでした。
ちなみに、その場所は通称「BSD」と呼ばれ、日本人が多く住むエリアからは、 車で40分以上かかります。渋滞がひどければ、1時間半以上かかることも。 にもかかわらず、専業主婦の私たちは、日本食材と日本クオリティを求め、 足繁く通ったものでした。
さて、私が、2015年に、初めてイオンガーデンモールBSDシティに訪れた時の 第一印象ですが、
*実は、日本クオリティに感動したわけでもなく、
*そして、日本のAEONがインドネシアに出店したことに感激したわけでもなく、
「こんな何もなくて、誰も住んでいないところに、こーんな大きいAEONを作って、お客さん来るのかな?採算取れるのかな??」
それが率直な感想でした。
建物は大きいし、維持費などを考えると、在留日本人が通っても採算ベースには程遠そうと言うことが、素人目線からの感想でした。
だって、だってね。本当に見渡す限りの空き地、荒野のど真ん中に、AEONモールがポツンとできていましたので、かなり遠くからもその建物のピカピカした感じがわかるし、見えるし印象的で、そして、なんといっても、周囲に歩く人がいない!
私の知っている(日本の)AEONモールは、郊外の住宅地にあるイメージでしたので、その環境は、あまりにも違いすぎる。いくら、土地が安くても、頑張ろうよ!AEONと、だいぶ余計なお世話な心配をしました。
しかし、それから、半年、1年と過ぎ、そのイオンの周りに少しずつ街ができていきます。訪れるたびに、高層マンションのモデルルームができて、次々と工事が始まる様子。そう、AEONを中心に街が作られていく。
それはまるで、サグラダファミリアを中心として作られる、バルセロナのようでした(私の想像です。。。)
あれから、5年。
コロナ禍の影響もあり、実に、1年ぶりにAEONに行ってみると、周囲には、たくさん高層マンションが建設されていて、
遠くからでも、光り輝くように見えていたAEONが、たくさんの建物の中に埋もれていました。
きっと、AEONは、その街のシンボルとして、それを中心に都市開発が進んでいくんでしょう。私は、難しいことはわかりませんが、視覚的に「街って、こう言う風に作られるんだーーー」と言うことを、数年かけて見ることができました。
このように、インドネシアでは、こ新しい街がどんどん開発されていきます。
「街が作られる」のです。なーんもない、見渡す限りの空き地に、ポツポツと建物が建設されて、ショッピングモールができて、住居ができて、学校ができて・・・街ができていく。その光景は、日本では見ることが難しいと思います。
もちろん、途中で計画が頓挫したりしているものもあるようです。(実際、ゴーストタウンを目の当たりにしたこともあります。)
そして、そこにはたくさんの問題あると思います。
ただ、この「街がつくられていく」様子は、本当に感動的で、国の成長を否が応でも肌で感じざるを得ません。
10年後、20年後、30年後。
シンプルに、この場所がどうなっていくのか、楽しみだし、広大な土地の都市開発を垣間見ていくことは、子供の頃、ブロックで街を作っていた時のワクワク感を、思い出します。
これも、ここに住んでいるからこそ見えること。そう思って、これからも、この開発を楽しみに見守っていきたいと思いますし、日本の企業がこの国の人たちの生活を少しでも豊かにするきっかけを作っていること、応援していきたいお思います。