⑧覚せい剤使用とゆう犯罪
初めから、私と旦那の間には、どうしようもない溝があったんだ。
育った環境が違うとかそんなこと、大した問題じゃないと思ったけど、ことある事にその環境の違いっていうのは、お互いの価値観や常識に大きく影響していて、1つの事柄について感じることも見え方も違うのだと、結婚生活で知ることになる。
覚せい剤使用とゆう犯罪についてだって、団地っ子で周りが不良ばかり、ヤクザとの繋がりも身近で、事件やケンカも日常茶飯事の、旦那の周辺では、よく耳にする犯罪で、犯罪とゆう意識も低い。傷害や、殺人に比べたら、被害者居ないしいいんじゃない?みたいな笑い話なのだろう…
かたや私は、犯罪なんて一切関わりない、平和な環境で守られて育ってきた。まぁ、いわゆる、普通。学生の時は、お酒を飲んだり、夜遊びしたりはしたものの、ただ、その数時間を楽しんだだけ。不良もヤクザも嫌いだった。
夫婦になって話をしてると、そんな壁を感じることも、時々あった。
もちろん、家族が居る身でこんなことをするなんて、悪いことだと分かってたし、知られたくないから完全に隠していたんだろうけど…
私は両親にも、話した。上の娘には、はじめ隠そうと思ってたけど、勘のいい娘に少し勘ぐられただけで、打ち明けてしまった。私以外に傷つく人が増えないように、心配かけないように、黙っておくのが正しいのだろうが、私は弱くて甘ったれで1人で抱える事が出来なかった。覚せい剤がどんなものなのかなんて知らない。ただ、旦那がたくさん嘘をついて、コソコソと悪いことをしていた。子どもらを大事だと言ってたのに、ルールを守ってくれなかった。私たちの存在はそんなものなのか?歯止めにならない軽い存在なのか?それがショックだった。