冬の風物詩2 ~NIGHT MUSEUM & MIDTOWN CHRISTMAS 2023~後編
前編はこちらから
さて気を取り直して、本命のMIDTOWNのイルミネーションへ。
クリスマス本番が近づくと、自分のペースで歩くのが難しいぐらいの人ごみになるけれど、お店の混雑度合いの割には、まだまだゆったり自分のペースで進んだり、方向を変えることなどもできた。
MIDTOWNのイルミネーションといえば、何年か連続として、宇宙的なイメージで続いていたのだけれど、今年は自然との調和を特徴とした感じに変化。
「光の散歩道」は暖色系のライトに彩られた木々が輝き、夏になると足水ができる水路に光が映えて美しい。
ライトの数が多くて、特に何か仕掛けがあるわけではないが、イルミネーション本来の楽しさがある。
スタート地点からどんどんMIDTOWNの奥のほうに進んでいくと、今度は「Gold Trees」というライトでできた木がたくさん植えられたところにくる。
ここはそれぞれの木が色々な色に変化するのと併せてスモークが出てきたりと、すこおし人工的だが以前に比べると、全然違う。
スモークもをふんだんにつかっているので、ちょっと雲海のような印象があったし、BGMは鳥の声だったりするので、やはり自然との調和をかなり意識した感じだった。
またしてもどんどん進んで行くと、最終地点は芝生広場で例年やっているスケートリンクとなる。
その付近にちょっとだけ、ドリンクなどのキッチンカーが出ていたが、列があるためスルー。
道路を渡って建物に向かうルートもあるが(たぶんクリスマス前だとそれしかできないかも)、今日は来た道をUターンして、途中の橋を渡って、建物へと向かう。
この橋からはカーブしている道に沿ったイルミネーションが綺麗に見えるので、毎回渡るのが好きなのだけれど、今年は警備員さんが「立ち止まらないでください!」と叫んでいたので、ゆっくり見ることはできなかった。
なんだか最近は少し世知辛い気がする。
中に入ると、吹き抜けにある光が降るような「SOME SNOW SCENES」というインスタレーションへ。
自動ピアノとコラボして、時間ごとに光と音楽のセッションが行われる。
かなり近くで見ることができるし、吹き抜けの上のフロアから見ると、また印象が変わる。
MIDTOWNの吹き抜けは本当によくできていると思う。
最後に、プラザの「Sustainable Christmas Tree」へ
MIDTOWN内で取れる廃材を使ったツリーとのことなのだが、評価が分かれそうな気がする。
個人的にはツリーはもう少し華やかであってほしい。
以前もたくさんのサンタがつるされたツリーなどがあったり、MIDTOWNのツリーのセンスはちょっと独特なのかもしれない。
十分に堪能して、MIDTOWNを出る。
実はMIDTOWNは東日本大震災の時に避難していた場所。
六本木ヒルズでお茶を飲んでいた時に地震が発生。しばらく様子を見ていたが情報が欲しくて六本木の駅に行ったものの殺伐とした感じにMIDTOWNに移動しガレリアで様子を見てだいぶ時間をすごした。
本当は自分の送別会の日だったのだけれど、とても移動できる状況ではなく、電話もかかったりかからなかったりで、しばらく様子を見て、最終的には歩いて自宅に向かったのだった。
あれからずいぶん時間が経つけれど、どうしてもMIDTOWNに来ると、あの日のことを思い出す。あの日も彼氏と一緒だったので、余計そうかもしれない。
今本当に穏やかに二人でイルミネーションを見ることができるありがたさを感じながら、やっぱりあの日のことは忘れられない。
そして多分わたしよりもっと忘れられない人達がいるということも、忘れないでいたい。
輝く光を見ながら、そんなことを思う夜だった。
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