IEOって聞いたことあるけど何?
最近、暗号資産の勉強をしていると、よく聞くようになった『IEO』という言葉。
少し前までは「ICO」というのも聞いたけど、今はほとんど『IEO』に切り替わってるみたい。
『IEO』は Initial = 初期
Exchange = 取引所
Offering = 募集
を略したもの。
「新規発行するコインの購入者を交換取引所が募集します」
といったところでしょうか。
ちなみに「ICO」は、Initial Coin Offeringの略で
「新規発行するコインの購入者を発行者自身が募集すること」です。
二つの大きな違いは、
コインの募集を発行者が行うか、取引所が行うか、という点です。
『IEO』は、暗号資産の新規発行による資金調達方法のひとつです。
「ICO」も同じく、暗号資産の新規発行による資金調達方法ですが、先ほどもお伝えした通り、コインの発行者が自ら投資家の募集も行うことで、実際はコインなど発行しないのにさも儲かるようなアピールを行って募集をする、詐欺紛いのものも多く発生してしまいました。
証券会社などを介さずに手軽に資金調達できるようになった反面、そのプロジェクトの有効性をチェックする段階が省かれ、その皺寄せが投資家に行ってしまった形です。
『IEO』は、その点をふまえて新たに出来上がったものです。
新規発行されるコインが詐欺なのかどうか、投資家は判断する術がほとんどありませんでした。
そこで、コインの発行者と投資家との間に暗号資産の交換取引業者が仲介役として入り、コインの内容を精査してから募集を行うことで、投資家は安心して申し込むことができるようになりました。
海外で始まった『IEO』ですが、日本でも2021年7月に初のIEOが行われ、あまりの人気から募集開始わずか6分で調達目標金額9.3億円を突破するという偉業を成し遂げました。
この暗号資産パレットトークン(Palette Token/PLT)はIEO開催時は「1PLT=4.05円」で販売が実施されましたが、PLT価格は取引開始後に一時40円台まで高騰しており10倍となっております。
国内でも始まった、新たな資金調達方法IEO。
どんなところが人気の秘訣なのでしょう。
取引所が内容を審査しているので、信頼度が高い
やはり個人で調べるにも限界はあります。その点取引所がお墨付きを出してくれていれば、いくらか安心して購入できるのではないでしょうか。
取引所の口座を持っていれば、誰でも参加できる
購入を希望するには、暗号資産が上場する取引所の口座が必要。難しい書類無しで、口座さえ持っていれば参加できる手軽さも人気の秘密です。
取引所がプロモーションをしてくれるため、企業側のメリットも大きい
新しく世に出していく暗号資産をプロモーションするのは、専門の知識も必要です。その部分を取引所に任せられることは、企業にとっても大きなメリットです。
注意点は?
人気先行となることも多く、上場後は大きく値上がりする場合が多いが、一定期間が経過すると大暴落となる危険もあります。IEO参加者の中には、利益確定の売却をされる方もいるからです。
第二弾IEOも無条件に参加すべき?
IEOの市場は、やっと日本でも第一弾が行われた程度の、まだまだこれからという市場です。
どんな市場でもそうですが、成熟するには時間がかかります。
成熟するまでは、投機的な取引になりやすいことは覚えておく必要があるでしょう。