「いのちの電話」に救われた?!
(つづき)
それが最凶の方位だと気づいたのは
数年後、どん底の人生を抜けてからのことです。
どんなことが起こったのかというと・・
前回、書いた通り夫は職を失い、ほとんど家にも帰ってこなくなり
ましたが、実はその前に車も失っていたのです。
車は、突然の離職の前、新車購入後、わずかな日数しか乗っていないのに、夫が一人で深夜の運転中、居眠り運転、自損事故で大破したのです。
その日、子ども二人と寝ている寝室に、そ〜っと夫が入ってきました。子どもが生まれてからは、ちょっとした物音で起きるようになっていたので、夫の帰宅に気づき、「おかえり。えらい遅かったね」と言うと、夫は、「事故った!」とひとこと。
「え〜〜〜〜〜っ?マジで?、大丈夫だったの?」って、すっかり寝ていたはずの頭は一気に目覚め、「怪我しなかった?」と、夫の体をマジマジと見つめました。「どこも・・」と言いながら、腕まくりをし、見せてくれた腕に5センチほどのかすり傷。
エアバックのおかげで、本当に軽く済んだようです。まるでだれかに守られているような奇跡を感じた出来事でしたが、ガードレールをぶっ潰したので、その修理費は後日、多額の請求がありました。ガードレールって、高いんだね・・涙
私はというと、泣く泣く実家に援助を頼み、ウツウツとした気持ちで
毎日二人の子育てに追われる生活で、とうとうお腹に腫瘍ができてしまったのです。(病気は自分で作り出すんだと知ったのは、随分後になってからのことでした。本当なんですね、笑)
実家以外、だれかに「助けて!!」と言えない性分もありますが、現状を受け入れたくなかったのかもしれません。どうしていいのかわからずに、暗い暗いトンネルに入り込んでしまっていました。
そんな私を見て、「神様は、解決できない悩みを与えることはしないから、大丈夫よ!」と、なぐさめてくれた人もいました。「やっぱり人ごとだよね・・」と、とらえることしかできない私は、自分でその暗いトンネルを掘ったのかもしれません。
おかげさまで手術も成功して、ことなきを得ましたが
当時は、もう生きていても何もいいことなんかない!
いっそのこと・・
とまで、思い詰めていたことを覚えています。
「いのちの電話」にも電話しました。
応対してくれた人に現状を話し、困っていることを
伝えたつもりでしたが、なぜか私の気持ちが伝わらず?
「そういうことは、ここでは扱いません!」
みたいなことを言われたのが、さらにショックでした。
「弱り目にたたり目って、こういうことを言うんだな」などと、冷静な一面もあったことに、ほんの少しトンネルの中を進んだような気もしました。
まぁ、今となっては、
「な〜んだ、引っ越した方位が悪かったんだ!」
と妙に納得した記憶があります。
もう20年以上前の話ですが・・笑
で、またここで謎のポジティブ思考が働きまして・・
つづく