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及川徹と圭介くんの話
こんばんは。夢子です。
余談ですが、夢子の勤め先は本日からテレワークが明けて週3日出勤となりました。もっと彼氏とくっついていたいわ。本当に。ったく...。
はい。本日ですが
「及川徹と圭介くんの話」という、多分夢子と友人以外一切わけわからんタイトルになっております。
簡単に言うと夢女フレンズの話。掲載許可は貰ってる。なんでもかんでも「お気持ち」で批判されて炎上する世界。いろいろ細やかな時代だからね。先に言っとく。フレンズの名前もテキトーに変えておいた。
まず、登場人物紹介からしていこう!
登場人物
◯あゆちゃん
夢子の友人。及川徹の彼女で圭介くんの彼女。この間ちょっとお高い和食屋で食った鮎がうまかったから、とりあえずあゆにした。他意はない。
◯圭介くん
あゆちゃんのカレシ。夢子と直接的な関係はないが最寄駅で何度かあゆちゃんと共に邂逅したことがある程度の男の子。夢子とは見かけたら雑談くらいはする程度の仲。
◯及川徹
あゆちゃんの彼氏。少年ジャンプにて古舘春一先生が連載している「ハイキュー!!」の登場人物。青葉城西高校の(元)キャプテン。バレーが上手い。頭もいい。チャラい。イケメン。カリスマ。すごく簡単に身も蓋もなくまとめてしまう(ヲタクに怒られる)(許して欲しい)と、バレーが好きすぎるいわば努力の天才。
簡単な登場人物は以上である。
後々もう一人増える。
というか察しのいいヲタクは「おや...?アイツは...?」と思ったと思うが安心して欲しい。ちゃんと出る。
ちなみに夢子は孤爪研磨と灰羽リエーフが好き。
察しのいい人は(2回目)...と思うが、これは浮気記録である。
友人の浮気記録である。
しかし、あゆちゃんのような悩みを抱える彼女もたくさんいるのではないだろうか。この記録が数多の彼女の「じぶんだけじゃないんだ......!」という安心材料になればいいと思うし、まあ夢女なんぞ知らん。みたいな人に束の間のオモロを与えられればいいと思う。
では本題に入ろう。
............
あゆちゃんは及川徹と付き合っていた。ううん。今でも付き合っている。
彼女は及川徹のビジュアル、性格、バレーへの信念、頭の良さ、......とりあえず諸々全てを含めて「一目惚れ」したのである。
そして彼女は及川徹と付き合おうとした。
しかしここに一個の問題が生じたのである。
既にあゆちゃんは、大学のゼミで出会った背の高いバスケ少年
圭介くんというカレシを既に愛していたのである。
圭介くんは良いやつだった。
実際、及川徹に目覚める前のあゆちゃんはぶっちゃけヲタ卒しかけていた。
それもこれも圭介くんがマメで優しく、あゆちゃんの「漫画鑑賞」という趣味ごと大事にしてくれたからである。
圭介くんと付き合ってからのあゆちゃんと私の食事会は、普通にパンピーみたいだった。ヲタク趣味がきっかけで出会った友人とは思えんレベルよ。
同棲もどきみたいなことを考えていたし、それが上手くいったら同棲するつもりだった。
しかし、
あゆちゃんは及川徹に出会ってしまった。
あゆちゃんは選べなかった。正直もので真摯なあゆちゃんは圭介くんへの後ろめたさを確かに感じていたのである。しかし。
......あゆちゃんは自分の欲望に正直になることを決意した。
所謂二股である。
具体的にいうと青葉城西高校のジャージを購入し、ワンルームという狭い部屋にある狭い洗面所に無造作に置いた。男物の下着を並べた。
テンションの高い日はあゆちゃん自身の服も並べた。
過激なお付き合いである。
当時の及川徹高校生だったやろ。
......まあ、私も不動峰中学校ジャージを纏って彼ジャーを気取ったり、立海大付属のジャージを洗濯しながら「も〜赤也ったら脱ぎ散らかしてっ!」とか言う世話焼きな女になったりしている。そういえば彼らは中学生だった。amen。
というかその部屋、
ついこの間まで圭介くんとらぶしてたやろ。
何故か、夢子の胸がキリキリする。
さらにあゆちゃんは、お母様がファッション関係のお仕事をされていたこともあってでかいトルソーだかマネキンだかをワンルームに招いた。
あろうことか風呂場にシルエットを生み出したのである。
流石に禁忌である。
夢子はこの話を聞いて感動した。あいつこそが彼女だと思った。とにかく強い女だった。全力で恋をしていた。aikoもももクロもびっくりである。
そして。
あゆちゃんは夢子に懺悔と相談をしてきたのである。
「夢子......私、徹を愛しているの」
「うん......」
「心は徹に決めているの...」
「うん...」
「これって......圭介のことは身体目当てってことだよね」
「えっ...」
圭介くーーーーーん!!!!!
さらに彼女は俯いた。
「圭介、この間うちに遊びに来たんだけど」
ゴクリ...
「それってつまり......」
「情事中のエンカウ」
「「......」」
「まあ、それで。圭介も月刊バリボーを読みはじめてさ。」
説明しよう。
あゆちゃんは、「ハイキュー!!」単行本のことを「月刊バリボー」と呼ぶのである。あゆちゃんの彼氏は写真付きで載った雑誌である。
「圭介...一くんのことが好きなんだって!!!!!!!どとどどどどうしよう!!!!」
どうしようである。
「つまり徹のおさななじみと圭介は友達じゃん?......私...こわい......」
夢子も怖い。
かくして、
圭介くんと同棲する準備を始めていたあゆちゃんは、そちらを先延ばしにし、ちゃっかり及川徹と同棲。
いつのまにか圭介くんは岩泉一の友人になっていたのである。
浮気発覚フラグビンビンである。
そうして。
そうして、あゆちゃんは色々な決断をし、今も及川徹と圭介くんとの二股を続けている。
変わったことといえば、
及川徹の夢のために同棲を解消し、遠距離恋愛をしていること。
代わりに、圭介くんと同棲を始めたことだけだ。
いや、元々は圭介くんが先約だったんだわ。
それで。
それで夢子、久しぶりに偶然二人と最寄駅のホームで邂逅してさ。
あゆちゃんがお手洗いに行ってる5分の間に、圭介くんからこんな話をされた。
「俺、あゆとは結婚を前提に付き合ってるつもりなんだけど、結婚って何時ごろがいいんだろうな」
「稼げて安定してからだろうか。それともここ1年くらいを視野に入れて良いのだろうか。この間はじめて親に会ったんだけどさ...」
「夢子ちゃんは、彼氏とそういう話とかする?いや、今の時代彼氏がいるのが前提なのも変か。あははごめんね」
......
............
正直クラクラした。
いや。
あゆちゃんが一昨日及川徹のタキシードについて私にLINEしてきたばっかりだったってこと、バレてたんか?
探りを入れられたとしか思えなかった。
しかし夢子、何があってもあゆちゃんの友人。
多分きっとごまかせたと思う。動揺しすぎて揚げ出し豆腐の話をしそうになった。それはご友人の方でしたね。
まあ、何が言いたいかというとですよ。
きっと浮気は褒められたものではないけれど。
たった一度きりの人生なんだから、欲張って全部掴み取るのもありなんだと思います。
私はそのような道を選択したあゆちゃんという友人に誇りを持っています。倫理はともかく。批判はともかく。茨の道であることはともかく。
だって私たちは
「ドリーミングガール」
なんだから、ね?(完)