観察の基礎知識⑥「装備とマナー」
「共通言語」っていうよりは、最低限の「共通認識」のために!
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装備について:
フィールドワークっていっても、野山にいく系のフィールドワークではなく、都市型人文系なフィールドワークなので、カンタンではありますが。
1.メモ帳+筆記具
なるべく小さいものがいいです。大きいと「記録をとる」という行為がめっちゃ目立って、「溶け込み」が解けてしまうので、なるべくさりげなく記録できる小さなメモが理想的。
2.スマホ
写真用。ただ撮影には細心の注意で、トラブルの原因にならないようにしましょう。人を撮るのは特にデリケートなので、無理はしないようにしましょう。あとメモをスマホでタイプしてとる人もいるけど、個人的にはその記録方法は「言語情報オンリー」の記録になるのであんまりお勧めじゃないっす。文字だけじゃなく、スケッチや、構造図とか、あらゆる形で記録がとれる手書きメモがいいかなと思います。
基本的にこんだけです!あとあるとしたら、「両手が開いてたほうが記録しやすい」「とにかくそのフィールドにおける”ふつう”の格好をすべし」です。
マナーとコツについて:
※何しろ、「観察者自身の存在感」が強まるような撮影とかインタビューはトラブルにつながりやすいので「無理はしない」。
※記録は「事実」と「考えたこと」を分けて書き、あとから見直してそれが分かるようにする。最初はあまり「きれいに記録をとろうとしない」で、気づいたこと、観た物事を、全てとるように向き合うのがいいかなと思います。変に「構造化」してきれいな記録ノートを作ろうとしないで、汚していくのがよいです。
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これくらいですかねとりあえず。要するに、まあそんな決まり事はないので、思うように見てみれば楽しいかなと!くれぐれもフィールドにいる方々とのトラブルになるようなことは避けましょう。