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バイリンガルも苦労する中学英語

今回は、帰国子女の方から受けた質問の話。

「動詞の語尾の s って、どんな時に使うんでしたっけ?」

動詞の語尾の s というのは、
いわゆる
play - plays
say - says
go - goes

というやつです。

日本では中学1年で習う、基本的な文法ですよね。
主語が三人称単数 ( He / She / It ) の時の
動詞の活用で、語尾に s がつく、っていう
ややこしいルールです笑

この生徒さんは
幼少期〜中学くらいまでを英語圏で過ごした方。
発音も綺麗だし、一般的に見たら
「ペラペラ」の部類に入ると思います。

でも、文法にはこんな苦手意識が。

「子供の頃過ごしたカナダで
文法が弱いと指摘され、
家庭教師に習っていた時期があります。

同時に日本語の補習もあったので
日本語も英語もどちらも
きちんと話せていない気がする」

実際に彼女のライティングを添削すると
He play tennis. のように
動詞の語尾のsが抜けていたり
細かい文法的な誤りがチラホラ。

日本人の英語学習者には
あるあるの誤りなのですが
英語圏で生まれ育ったネイティブは
絶対にこのようには言いません。

彼女の英語はパッと聞くと
「まるでネイティブ」だったので
細かい文法的なミスがあるということも
コンプレックスを持っているということも
私としては意外でした。

でもね。実際は。
英語っぽいリズムで
テンポ良く話されると
語尾にsがあるかどうかなんて
あまり気にならないんです…!!!!

私たちも誰かと話すときに
「この人の日本語は文法的に間違ってるな〜」
なんて思わないですよね?

そういうことなんです。

(テストで得点を取るためなら
文法的に正しいというのも大事です。
ここでは、コミュニケーションする上での
英語についてお話ししています)

「間違っている気がして話せない」
という方がとっても多い日本の英語学習ですが。

英語初心者であればあるほど
「まず話す!」
勇気を持って欲しいです。

He play tennis. と言っても
He plays tennis. と言っても

意味は伝わります。

安心して!
私たちの日本語も、間違ってることある!
でも伝わってるし問題なく生きている!!

日本で生まれ育った私からすると
バイリンガルって
すごく羨ましい&かっこいい存在。
なので、彼女の悩みはとても意外でした。
やはり2つの言語を同時に身につけるって
並大抵のことではないんですね…

(この話を聞いて
「楽して語学を身につける」
道などないのだな〜と感じました。)

もちろん、ビジネスの場や
パブリックスピーキングなど
「文法的に正確である」ことが
信頼感につながる場合もあります。

上級になればなるほど
「正確かつ流暢に話す」
ことを目指していきたい。

そして、気長に続けるのが
やっぱり大事。と
自分自身にも言い聞かせる出来事でした。