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SDGsの背景にある伝説のスピーチ

「誰ひとり取り残さない世界(No one will be left behind)」
2030年までに日本を含む国連加盟国193カ国がともに目指す「持続可能な地球のための開発目標=SDGs(エスディージーズ)」の理念です。先進国だけでなく、途上国もそして国や企業だけでなく、私たち一人ひとりへ行動を呼びかけているSDGsの3つのキーワードと伝説のスピーチについて綴ってまいります。

SDGsの3つのキーワード:経済、環境、社会

小学校をはじめ学校の教科書にも必ず出てくる「SDGs」。改めて日本でも社会全体としてこの課題について考え、行動を変える必要があることの意思表示の一つであると感じています。

以前に書いた記事はこちらから

このSDGsの背景にあるキーワードは3つ

「経済」「環境」「社会」

より便利により豊かにを目指し経済が成長拡大することで、私たちの生活水準はぐんとあがったと言われてますが、一方で地球の裏側では、自宅で安全な水が手に入らない人が21億人もいたり、水くみのために学校に行けなかったりするこども達、劣悪な環境で働き続けても生活が豊かにならない人と経済格差はより大きくなっています。

また、その経済重視の開発による森林破壊や海洋汚染、二酸化炭素の排出によるオゾン層の破壊で地球温暖化も加速し、自然災害も時期や場所を広げ多発する事態。地球環境全体が悲鳴をあげている状態で、このままでは私たち人間はじめ生物全体が住めなくなることも目の前です。

さらに、世界のどこかで変わらずに続いている内戦や紛争、そして去年から未だなお私たちの生活を脅かしすべてを大きく変えたコロナ感染症という社会全体が常に何らかの課題に直面しています。

これら「経済」「環境」「社会」は密接に絡み合っており、それぞれの観点から世界全体の共通目標として掲げ、具体的な取り組みを国と国が、国と企業が、様々な団体や個人が協力しあってこそ達成していこう!というものがSDGsです。

SDGsの誕生の背景にある伝説のスピーチ

国連が社会問題の解決のために取り組んだのは、1972年のストックホルム会議(国連人間環境会議)に始まるといわれています。そして1992年の地球サミットといえば、ブラジルのリオで行われた当時13歳の環境活動家セヴァン・スズキさん伝説のスピーチが話題となりました。

あなたがた大人たちに「どうか生き方をかえて頂くよう」お願いするために、自分たちでお金を集めカナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。
 今日、私たちが話すことは、すべて嘘のない本心の言葉です。私たちが環境運動をしているのは、私たち自身の未来のためです。私たち子どもが自分の未来を失うことは、あなたがた大人が選挙で負けたり、株で損したりするのとは次元の違う問題なのです。

大人のみなさん、どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。

同じ地球に住む一員として、同じ目標に向かって行動をしていくことを呼びかける姿と行動力が本当に素晴らしいです。
リオの伝説のスピーチはこちらから。


1997年「気候変動に関する国際連合枠組条約」が締約され、地球の気候変動の人間だけでなく自然の生態系に与える悪影響への理解と共通課題として取り組むことが交わされました。その後、2000年に採択されたのがSDGsの前身ともいえる「MDGs(エムディージーズ)」ミレニアム開発目標です。

その後の2012年のリオサミットでも伝説のスピーチがありました。世界で一番貧乏な大統領の愛称で知られるウルグアイのホセ・ムヒカ大統領です。

ムヒカ大統領は、大統領の任期中には報酬の大部分を財団に寄付し、月1000ドル(10万円ほど)でウルグアイ人の平均的な生活しており、その質素な暮らしから「世界で最も貧しい大統領」としても知られています。

各国の首脳陣が単にウワベだけの議論で終始しようとしている中、経済の拡大を目指すことを一番の目標にした政策についてもう一度見直すべきだという強い立場をとり、国の枠組みを超えてたすけあいを実現させようとのスピートは世界中に大きな影響と感動を与えました。

私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは、私たちの生活スタイルだということ。
「無限の消費と発展を求める社会は、人々を、地球を疲弊させる。発展は幸福のためになされなければならない」


この世界で一番貧しいムヒカ大統領から日本へのメッセージとして、「世界で一番貧しい大統領からきみへ」というタイトルの本も出版されていて、私も小学校の読み聞かせでよく活用させてもらってます。

この二人のスピーチに共通していることは、現状から目をそむけずに、自分だけではなく未来の地球に想いを馳せ、正しい選択と行動を私たち一人ひとりに投げかけていることです。それぞれができることを。


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すいの@HappyJoy
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