洋服で未来(紙)をつくる〜Circular Cotton Factory
シーズンごとに、またその時々の流行によって大きく変わるファッション。日本では年間約28.5億万枚の服が生産されるようですが、その半分以上は売れ残り新品のまま廃棄されること、知ってましたか?その廃棄される服を紙として再生するCCF(Circular Cotton Factory)一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーの取組をシェアいたします。
*サムネイル画像は、CCFサイトより転載してます。
繊維廃棄物は世界のゴミの14%
ごみ問題というと、プラスティックゴミが大きく世の中で取り上げられている感もありますが、衣料や繊維くずなどの繊維廃棄物も問題になっているものです。
CCF(Circular Cotton Factory)一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーさんのサイトによると
繊維のゴミが、世界のゴミの14%も占めていることに愕然となります。 日本における繊維のリサイクル率は17.5%に過ぎません。毎年137万トンの繊維の廃棄物が捨てられたり、燃やされています。2019年は28.5億枚の洋服が作られ、14.8億枚は売れ残り、袖を通さず新品のまま破棄されたりしました。そのほかにも紡績工場、縫製工場など洋服をつくる過程で生まれる廃材は産業廃棄物として処理されています。
世界のゴミの14%が繊維ゴミ。
毎年137万トンの繊維廃棄物が捨てるか燃やされている。
2019年は28.5億枚の洋服が作られて14.8億枚が売れ残った。
洋服をつくる過程で生まれる廃材は、産業廃棄物として処理。
なんだか数字だけでもぞーっとしますよね。日本では紙のリサイクル率は67%と割合が高くなっていますが、繊維のリサイクル率は17.5%と低いのが現状のようです。
繊維クズもプラごみだった!
ちょっと余談ですが、海洋ゴミの中でもとても小さな「マイクロプラスティックゴミ」。2050年には海洋生物よりも多くなると言われており、海洋生物の生態系の保護含めて対策も迫られています。そのマイクロプラスティックゴミは、いわゆる「プラスティック」だけでなく、家庭などで洗濯の際に出る繊維くずもプラごみにつながっているんです。
ちなみに、マイクロプラスティックは直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのこと。私たちが家庭から排水溝を通して流したゴミ、安易にポイ捨てしたり、ごみ処理場へ輸送される過程で風雨で流されたゴミが下水を通り海に流れます。
海洋ゴミは、年間約800万トンが海の中に流れ込んでいるといわれており、その中で漂流している海洋プラスチックというのが約1億5千万トン。それらが漂流している間に、だんだんと細かく劣化しながら分解され細かいマイクロプラスティックになるというわけです。
実際に、洗濯機からでる繊維くずを集めると、なんと1回の洗濯で500円玉くらいの繊維くずが出ているというからこちらも驚きですよね。日常生活で知らずうちに出しているゴミはもっと多いかもしれません。まずはそれを知ることからでしょうか。
〜綺麗な地球をこどもたちに〜CCFのメッセージ
この現状に対して、
繊維の廃棄物を資源として活用することが循環型の社会への第一歩
と、繊維の廃棄物をゴミにせず、紙に再生する、資源を循環させるシステムを考案し2年をかけて実現したようです。その先にあるのは
〜綺麗な地球を子どもたちに〜
今の自分達の利便性や都合だけで、地球の有限の資源を使い尽くすのではなく、持続可能な地球、青い地球とされる綺麗な地球をこども達に手渡すとういコンセプトにもとても共感です!!
紙はわたしたちの暮らしのあらゆる所で使われています。日本人の生み出した豊かな紙の文化や歴史があります。循環型の社会を実現するために、わたしたちの活動に参加してください。
このCCFの普及のための「100プロジェクト」を実施して、取組に賛同するパートナー会員を募集中とのこと。興味、関心のある方は、ぜひCCFのサイトをチェックしてみてください!!