レスポンシブルツーリズム
レスポンシブルツーリズムという言葉を聞いたことはありますか?私は今日初めてこの言葉を知りました。旅行者にもその土地の自然環境や文化に敬意や配慮を示してもらい楽しんでもらうことのようです。ハワイがその先進国で、沖縄も観光がメインの産業、わたし自身の学びを深めるためにも綴ってまいります。
レスポンシブルツーリズムとは
この「レスポンシブルツーリズム」と言葉を耳にしたのは、「観光先進州ハワイと考えるサスティナブル!日本とハワイを繋いだSDGsオンラインフォーラム」をタイミング良く視聴したことに始まります。たまたま流れたTwitterで情報を知ったのが開始10分前。こういうジャストタイミングは見逃しちゃーいけませんよね〜
レスポンシブルツーリズムとは、
観光に携わるすべての人が、その土地の環境や文化などに与える影響に責任を持つべきであるという考えのもと、より良い観光地をつくる動きのこと。持続可能な観光(サステナブルツーリズム)と考え方が共通する部分も多いが、責任ある観光ではより旅行者側に持続可能性を意識してもらうことを重視している。
受け入れる観光先だけでなく、責任ある旅行者として環境や文化への敬意と地元住民への配慮を意識してもらいよりよい観光地をつくろうという取り組みです。
今回のコロナ禍で観光客が激減し、観光立県の沖縄も他同様に大打撃を受けましたが、一方で自然環境への負荷が激減した1年であったかもしれません。多くの方に来てもらうために道路や施設インフラが整備され、多くの消費が促されますが、ごみ問題や自然環境を破壊することとは表裏一体の関係なのです。
このレスポンシブルツーリズムは、昨年2020年から世界中で注目度が上がっている言葉とのこと。「ごみゼロ旅行」や「エコトラベル」といった言葉が検索ヒットに上がっているようです。観光地側が、その地域住民や自然環境へ配慮する「責任ある旅行者」に来てもらうよう誘導することで、その地域経済や自然環境へ良い影響を期待しています。
レスポンシブルツーリズムを実現するためのハワイの実践
今回のフォーラムでは、ハワイ州観光局日本支店長のミツエ・ヴァーレイさんから報告でした。その中で、ハワイ州では、観光人口の伸びだけでなく、そのことでハワイ州民の観光への満足度を毎年計測しているようです。ハワイは日本人の憧れの観光スポットでもありますが、経済のうるおいだけでなくそれによる現地への負荷について意識することはほとんどないかもしれません。観光客は年々増えている一方で、10年前は80%越えていた満足度も2019年は60%を切っておりイエローカードの状況だとのこと。
観光客の増加は海洋汚染、サンゴ礁の白化をはじめ様々な環境問題にもつながります。すでに2018年ハワイ州議会を通過していた日焼け止めを禁止する法案「サンスクリーン法」が制定されたのは、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。2021年1月1日から施行され、オクチノキサートが含まれる市販日焼け止めの販売や流通が禁止されているようです。
その他、プラスティックの削減や海洋生物を保護する製品を推奨し、また観光客が環境保全につながる活動を体験できるプログラムを提供するとのこと。訪れる人もすべてを巻き込んで、ハワイをそして自然環境を保全するという教育プログラムの数々もまさに先進地らしく素晴らしいですよね。
経済重視のこれまでの私達の生活スタイルに警鈴を慣らし、地球環境が悲鳴をあげていることに対して全世界が真摯に向き合い、行動を起こす必要があるとのことで、国連加盟193カ国が支持しているのが持続可能な開発目標がいわゆる「SDGs(エスディージーズ)」です。
ハワイに学ぶことももちろん大事ですが、私達それぞれが住む地域でその自然環境に対して敬意をはらい、できる行動を一つでも実践することが改めて大事だな〜と感じた時間でした。
また続きは次回綴ってまいります。