中味汁(なかみじる):沖縄料理
沖縄料理と言えば、沖繩そば、てびち、ラフテー、ゴーヤーチャンプルーなどいろいろありますが、お祝い事や正月料理などでも振る舞われる「中味汁(なかみじる)」。私も国内外からのお客様をおもてなしする時につくります。ちょうどおもてなしの日なので、中味汁について綴ってまいります。
中味汁とは
そもそも中味汁とは、豚の中身、内臓(胃腸)のことでいわゆるモツの汁物で、鰹節出汁のスープで煮込まれたモツの食感を楽しめます。かつては、沖繩の正月に備えて年末に豚を潰す習慣がああり、その新鮮な蔵物を用いた中味汁がご馳走だったようです。現在でも沖繩の家庭の正月料理や行事などのハレの料理の欠かせない一品となっています。
中味汁の作り方
中味汁は、いわゆるハレの日の食べ物にふさわしく、下ごしらえに時間をかなり要します。以前はその時期にしかスーパーでも並んでなかったですが、今は年中無休で手に入るものですね〜
作り方は、豚の中身(内臓)を茹でて水をきり、小麦粉をつけて内蔵をもみながらこすった後、水で洗いながします。この工程を3回から4回繰り返します。進めるうち(3〜4回)茹で汁が透き通ってくるので、そうなると戻した干し椎茸(千切り)、こんにゃく、赤肉を入れて、3〜40分煮込みます。煮込むほどにやわらかくなるので、じっくり待ちましょう。
内蔵(モツ)だけみるとかなりグロッキーですよね〜
下ごしらえを丁寧にすることで、美味しい中味汁に仕上がります。くさみが強いので、生姜のかけらを入れて一緒に茹でこぼすといいですよ。かつおだし汁を加えて煮込むと中味汁の出来上がり!煮込むほどにモツが柔らかく美味しく仕上がりますよ〜
美味しい中味汁をぜひお召し上がり下さい。
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