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多様性があたり前の店をつくる!スタバの取組

プラスティックストローから紙ストローへの切り替えや全店導入を始めたり、常に一足早く新しい取組で魅了するスターバックスコーヒー。
国立店直結のビルにある「nonowa国立店」は22人のパートナー(従業員)のうち16人が聴覚障がい者、ジェスチャーと指差しのみで注文も完了するという。「働きやすさと働きがい」は多くの企業が謳うけれど、多様性の観点から頭角感が抜きん出ていますね。多様性について綴ってみました。

障がい者は、一人で生きていけない人?

今日はたまたま障がい者施設の経営者と障がい者の自立や生涯教育についての対話をしていました。その中で、一般的に「障がい者は一人で生きてはいけないから常に養護する存在」だと思い込まれているけれど、健常者と同じように楽しみたいし、自分のことを自分で決めることができる環境をつくることの方がより大事だよね、と。

困っている人がいたら助けるし、困っていたら「助けて」「手伝って」が言える環境であること、そこに障がいのあるなしはそもそも関係ないこと。高い塀があって向こうが見えない時には脚立があって見えるようにするだけ。

人はもちろん一人では生きてはいけないけれど、「一人で生きたい」、つまり「自立したい」という時に、親や周りに躊躇せずに選択できるための環境や仕組みがあることを目指していきたいよね、と。

聴覚障がい者が自分らしく力を発揮する

その観点からすると、スタバのこの取組は単なる法定の障がい者雇用枠を満たすということではなく、聴覚障がい者が自らの力をより発揮できるような環境を整えているところが素晴らしい。

腕につけるデジタルウォッチは、コーヒー豆の交換タイミングを音ではなく振動で知らせ、お客さんの受け取るレシートには注文番号が印字され、店内のデジタルサイネージにできたことを番号表示で知らせるという。

このような聴覚障がい者が自分らしく働ける環境になる舞台裏では、聴覚障がいは車椅子などの身体障がいと比較すると一見してわからず、接客でお客様を怒らせたりということも多々。その他、試行錯誤のストーリーがスタバが多様性に向き合っている本気度を感じます。

そして、この記事を書くきっかけとなったのは、いつもユニークかつ素敵な記事をアップしてくれる荒井智也さん↓↓↓

まさに、ドンピシャのタイミングで記事を紹介してくれたのでビックリでした。そしてスタバの取組の足跡は、こちらの記事↓↓↓


多様性があたり前になる社会を

6月で開店1周年を迎えるという「nonowa国立店」。この間、車椅子の方や高齢者など様々な人が来店し、地元の方から

「多様性を大事にする店が、国立の街にできて誇らしい」

という声も多く聞かれるとのこと。

この店舗の立ち上げに関わった林さん

「人材の循環を通じて、サイニングストアのインパクトを全店に広げていきたい」と言う。手話が第1言語のパートナーにとって居心地の良い場所で自分の能力を発揮し、自信を持った後は、他店でスキルを活かしてほしいという考えだ。全国に約1600店舗あるスタバで、nonowa国立店と同じような多様性が当たり前の店を作ることが最終的なゴールだという。

聴覚障がい者にとどまらず、見た目だけでは障がいとわかりづらい特性を持った様々な人が、あたり前に働く、自らを表現する、自分らしくあることがあたり前にある社会は理想かもしれないけれど、求めていきたい姿だなあと改めて想う一日でした。


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すいの@HappyJoy
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